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花祭りの室礼 ~2024年~

明日4月8日は、お釈迦様の誕生日ということで、和樂でも「花祭り」をテーマに室礼をさせていただいています。

 

「花祭り」は、お釈迦様の誕生をお祝いする行事になりますが、仏教に馴染みがないとあまり知られていないかもしれませね。

(私も室礼に出会うまでは知りませんでした・・・^^;)

 

 

まず、「新年度も五徳(仁義礼智信)を日常の中で大事に実践していけるように」の願いから五色の紐を結び、そちらを掛け軸の代わりに。

 

そして今回の主役、笋(しゅん)。

 

笋とは顔を出したばかりの筍のことで、別称「仏影蔬(ぶつえいそ)」といい、力強くまっすぐに伸びていく姿をお釈迦さまに重ね、「ご加護がありますように」の気持ちで和楽に咲いていた春の野花と一緒にかごの中へ。

 

 

葉の形がお釈迦様の台座(蓮台)のように見えることから呼び名がついた「仏の座」のお花を、まさに台座にさせていただきました。

 

そのお隣には、同じく庭に咲いていた春のお花と、

 

 

空豆(別称:仏豆)や銀杏(別称:仏手甲)を盛り、散華をまいて、仏さまを拝む数珠を添えました。

 

 

今回は、全ての生物が再び新たな季節を迎える「春」の室礼として、お釈迦様の誕生や春の訪れへのお祝いの気持ちと共に、お釈迦様から学び、新たな季節を心新たにスタートできたらという思いで室礼を行いましたが、

 

そのエネルギー溢れる春の花々たちからも、お釈迦様が誕生直後に言われたと伝えられる「天上天下唯我独尊」のとおり、全て尊い命を持つ尊い存在であるということや、自分自身もこの世に生を受けたことの喜びを、改めて自覚する思いがありました。^^

 

かぐやかコーディネーター

宮前 奈々子