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行事

日本古来の行事から学ぶ

年中行事や室礼、祭りを通して、日本古来の信仰心を取り戻したり、季節の巡りに寄り添った暮らしを味わい自然に感謝しながら、本来の行事のあり方を見直しています。

暮らし

嘉祥菓子の室礼 ~2024年~

週末の室礼のお稽古では、「水口祭り」の他に

 

◆水口祭りの室礼 ~2024年~
https://www.caguya.co.jp/kurashi/54212.html

 

「嘉祥菓子」もテーマに室礼を行いました。

 

 

嘉祥といってもあまり馴染みがないかと思いますが、「嘉祥の儀」の起源ついては諸説あり・・・

 

そのひとつに、848年に疫病の蔓延で元号が「嘉祥」へ改められ、6月16日に16個の菓子や餅を神に供える厄払いが行われたことが始まりという説が。

 

室町時代には年中行事となり、江戸時代では幕府が武士に大広間で菓子をふるまい、町方でも宗の銭「嘉祥通宝」16枚で買う饅頭を縁起物にしたとも伝えられています(「嘉」と「通」で「勝つ」に通じることから)。

 

もともとは日付にちなみ、16個の菓子が用意されていましたが、江戸時代には「1」と「6」を足して「7」個の菓子を盛るようになりました。「7」は吉祥の数字でもあり、おめでたい盛り物「祝い七つ菓子」として定着。現在も、7個を嘉祥菓子として販売する和菓子店が多いようですね。

 

そんなわけで、私も7種の和菓子を盛らせて頂きました。

 

 

おめでたい時に、身近にあるお菓子七種を盛ってお祝いする「祝い七つ菓子」の「7」の数は、東西南北、天と地、そして人の心を加えた数とされとても縁起が良いのだといいます。

 

そして今回のお稽古では、この数字についての話があり、

 

東洋、日本にでは、「1」を「1」という数として捉えるだけでなく、「1」には物事のはじまりの意味があったり、「3」は3月3日のひな祭りから女の子の意味があったり、「5」は5月5日の端午の節供で男の子の意味を表したりと、数の中に心の部分の様々な解釈が含まれるような文化をつくりあげたということです。

 

ちなみに今回の「7」についても、東西南北、天と地、そして人の心を加えた数というだけではなく、北、北極星、天皇、絶対的な数字、というものを持っているそうで、その奥深さに驚きますが、

 

そういう心の部分を数字で表すようなところも自分の中に落とし込んでいくことで解釈の幅が広がっていくようですから、これまであまり注目してこなかっただけに、数字に含まれる意味合いについてもアンテナをはってみたいと思います。

 

かぐやかコーディネーター

宮前 奈々子


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