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農・植物・発酵

自然の智慧を学ぶ

時代と共に現代にリノベーションされた築120年の古民家。先人の知恵と暮らしを取り戻すための再生。日々その姿を変えてゆく中に生まれゆく温もりとゆとりに、古より受け継がれてきた智慧を感じてください。

暮らし

竹の皮

本日、堀池高菜の箱詰めなどを行いましたが、そちらを入れた箱の蓋がとれないようにと、ゴムを使ったり、紐を使ったり、風呂敷で包んだりしたものの、いまいちピンと来ず・・・

 

 

そんな中、先週イラン人が滞在された際に、みんなでおむすびをつくり「持ち歩けるように・・・」と、おむすびを竹の皮に包んだのがとてもいいかんじだったことを思い出し、

 

 

 

 

今回の箱にも竹の皮が使われていたので「もしかしたら竹皮の紐が合うかも?!」と、試してみたところ、思った以上にピッタリ!

 

 

こちらの紐は、竹の皮の端っこを細く切り取ったもので、切れ目を入れると、繊維に沿ってスーと簡単に割けてつくれます。

 

そんな自然の風合いを持つ見た目が素敵な竹の皮。

 

 

調べてみると、むしろ見た目というよりは、ものすごく高機能なことが分かりました。

 

竹の皮にはフラボノイドという抗菌作用の高い色素成分や、葉緑素、脂肪酸という抗菌性、脱臭性のある成分が含まれていて、食材を守るのにピッタリの素材。

 

また、眼に見えない穴が開いていて通気性がある上に、表面が蝋(ろう)のような成分で覆われているので撥水性もあり、

 

例えば温かいおにぎりを包んでも、蒸気を適度に外に出すために蒸れることなく、乾燥しすぎることもなく、そのうえ抗菌効果があり、自然な状態が保たれるので、時間が経っても美味しくいただけるというわけです。

 

そんな水分に強い性質を活かして、他にも蒸し器の下敷きにしたり、煮物料理の鍋底に敷くと、沸騰の気泡が直接当たらないため魚や野菜の煮崩れを防げたり。

 

更に竹皮は使い終わったら、洗って干して繰り返し使うことができ、切れたり傷んだりするまで想像以上に丈夫で長持ちするようです。

 

鎌倉時代にはもう食品を包むために使われていたと言われている竹の皮。便利なものに慣れた現代ではひと手間に感じることもありますが、驚くべき先人の智慧、大事にしたいものです。^^

 

かぐやかコーディネーター

宮前 奈々子


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