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農・植物・発酵

自然の智慧を学ぶ

時代と共に現代にリノベーションされた築120年の古民家。先人の知恵と暮らしを取り戻すための再生。日々その姿を変えてゆく中に生まれゆく温もりとゆとりに、古より受け継がれてきた智慧を感じてください。

暮らし

赤しそ

先週、梅の天日干しも行い、

 

◆天日干し ~2024年~
https://www.caguya.co.jp/kurashi/55010.html

 

そろそろ本漬けになりますが、昨年赤しそを手に入れるのに苦労したので、今年はお隣さんに事前に声をかけておき、庭の赤しそをいただきました。

 

 

「上の紫の部分だけ持って行ってね」ということで、よく見ると下の方は緑色。

 

 

よくよく考えたら、赤しそのことをあまり知りませんでしたが、調べてみると・・・

 

赤しその赤は、ポリフェノールの一種であるアントシアニンによるもので、それを葉に含むことによって太陽光から自分の身を守っているとか。ただ、太陽光が強くない場所ではアントシアニンによって葉緑体を太陽光から保護する必要がないので、アントシアニンが発達せず、葉緑体の緑色が見えているとも考えられているようです。

 

しそといえば爽やかな香りとほんのりした苦味が特徴ですが、食用として利用される他にも、発汗や解熱、利尿効果を用いて漢方でも薬用として広く用いられています。

 

また、料理で使用されるのが多いのは青しそですが、主に漢方として使われているのは赤しそで、生薬としては「蘇葉(そよう)」や「紫蘇葉(しそよう」」と呼ばれているそうです。

 

それ以外にも秋に花から取れた成熟した種子を「紫蘇子(しそし)」、茎は「蘇梗(そこう)」としてそれぞれ漢方に利用され、葉だけでなく紫蘇全体が薬になる力を持った植物だといいますからすごいですね!

 

日本では古くから利用されていて、縄文時代の遺跡からも種実が出土しており、漢字で「紫蘇」と書くように、もともとは赤紫色で、青じそは赤じその変種になるそうです。

梅干の色付けに使う脇役的な存在だと思っていましたが、むしろこんなに長い歴史があり、こんなにも栄養素があったとか驚きです。

 

週明けはこちらの赤しそで、本漬けを行いたいと思います。^^

 

かぐやかコーディネーター

宮前 奈々子


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