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農・植物・発酵

自然の智慧を学ぶ

時代と共に現代にリノベーションされた築120年の古民家。先人の知恵と暮らしを取り戻すための再生。日々その姿を変えてゆく中に生まれゆく温もりとゆとりに、古より受け継がれてきた智慧を感じてください。

暮らし

ポポー

昨日、スムージーのお店で、「これ規格外で売れないから、よかったらあげる」とお店の方にポポーをドッサリいただきました。

 

 

初めて出会うポポー。そのかわいらしい名前だけに、何度も呼びたくなるものですが、

 

食べたこともなければその存在を知りもしなかったので、新種の果物かと思い調べてみたところ、なんとかつては日本でもポピュラーな果物だったとか?!

 

もともとポポーは、北アメリカを原産とする落葉性の果樹で、日本へは明治時代に渡来し、害虫や病気に強く、栽培に手間がかからないことから、一時はブームとなりましたが、

 

実が熟してから7日ほどしか日持ちしないことと、当時は様々な植物が輸入されてきた時代であったことから、1940年代頃からしだいに姿を消していき・・・

 

今では栽培している農家が少なく、また足が速いこともあって市場にはめったに出回らないので「幻の果実」とも呼ばれているそうです。(どうりで知らなかったはずです。^^;)

 

そんなわけで、ありがたいポポーをまずはキウイのように半分にカットしてスプーンですくっていただいてみると・・・

 

 

バナナのようなアボカドのような、メロンのような、柿のような、マンゴーのような・・・とりあえず、思った以上に甘くクリーミーな味わいで、「森のカスタードクリーム」という別名があるのも納得。

 

そして、香りも南国を思わせるトロピカルなかんじです!

 

こちらのポポーは、卵10個分のエネルギーがあるとされるほど、栄養が豊富に含まれており、疲労回復やがん予防に効果があり、ビタミンCやミネラル類がバランスよく含まれていることから、美肌や免疫力を高めてくれる効果が期待できる魅力的な果実であることも分かりました。(ポポーの花言葉は「健康」!^^)

 

また、「桃栗三年、柿八年」といわれるように、果樹は実を付けるまでに時間がかかるものですが、ポポーは生長が早く、接ぎ木苗からであれば2~3年で実を付けるようになるそうで、寒さにも病害虫にも強いことから、無農薬でも育てられるという情報も。

 

先日のイチジクに続き・・・

 

◆イチジク
https://www.caguya.co.jp/kurashi/55651.html

 

またまた、庭で育ててみたい果物に出会ってしまいました。^^

 

それにしても、一度ブームになったものの姿を消してしまったポポーが、近年「幻の果実」として脚光を浴びるようになって、町おこしのために活用されていることを知り、いいものはやっぱりいいのかもしれませんね。

 

諸行無常ともいったもので、時代も含めて常に変化している中で、いいも悪いも、やっぱり色々と見直していくことは大事なことだと学ばせて頂いてます。

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子


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