連休中は小倉に遊びに行き、色々と小倉の魅力に触れる中で、お土産に「ぬか炊き」を買って帰りました。
こちら、ぬかみそを調味料として炊き込む料理ということで、全国的にも珍しいかと思いますが、青魚をぬかみそ(ぬか床)で炊き込んだ江戸時代から豊前国に伝わる郷土料理で、小倉城下に伝わる独自の食文化だと言います。
ぬかみそを加えることで、青魚特有の臭みが消え、また、ぬか床に漬け込まれた野菜のエキスや山椒や唐辛子の風味、発酵によるほのかな酸味が特有の旨味を引き出し、山椒を必ず漬け込むことが小倉城周辺のぬか床の特徴。
最近では、イワシやサバ以外に、サンマ、ちりめん、筍、椎茸、鶏肉、卵、蒟蒻など・・・様々なぬか炊きも出てきており、私もイワシとサバと鶏肉を購入して、早速夜ごはんにいただくことに。
これは、おいしすぎてご飯がすすみます。^^
ぬかみそ自体が乳酸菌の宝庫とも云われる程の発酵食品なので、おいしいだけでなく、青魚とぬかみその栄養を丸ごと摂取できる健康食品でもありますが、更に発酵しているだけあって、日持ちの方も冷蔵なら1週間、冷凍なら1ケ月と長く持つので、これまたありがたい。
足がはやい青魚を、こんなにおいしくこんなに長持ちさせてくれるなんて、先人の智慧はやっぱりすごいですね。
改めて、発酵や郷土料理の魅力を感じるからこそ、こちら飯塚でも伝統固定種の高菜が身近にありますので、そちらを守りながら、その魅力と共に子どもたちに繋いでいきたい食文化を育んでいけたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子