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行事

日本古来の行事から学ぶ

年中行事や室礼、祭りを通して、日本古来の信仰心を取り戻したり、季節の巡りに寄り添った暮らしを味わい自然に感謝しながら、本来の行事のあり方を見直しています。

暮らし

七五三の室礼 ~2024年~

明日11月15日は「七五三」ということで、和楽の床の間でも七五三をテーマに室礼を。

 

 

七五三は、7才、5才、3才の子どもの成長を祝う行事ではありますが、ちょうど自分の誕生日も近かったので、この機会に無事成長し大人になりここまで生きてこられたことに対し、今年も両親や祖父母への感謝の気持ちで室礼を行いました。

 

五色の結び紐には、これからも五常(仁義礼智信)を自分自身大切にしながら、その生き方や働きを通して次世代の子どもたちへと繋いでいけるよう願いをこめて結びました。

 

花器には、たくさんの菊と庭のムベを。

 

 

菊は、天皇の御紋に使われるほど品格があり高貴な花で、昔から「菊を飾ると福が来る」「菊を生けると良い子に育つ」とも言われているそうで、縁起の良い花であり、また邪気を払う力があるともされています。

 

そしてムベの木は、芽が出て初めの年は三つ葉、次は五つ葉、その次は七つ葉と、成長に合わせて葉っぱの葉数が増えていき縁起の良い七五三の木と言われています。

 

 

また、それぞれの盛り物に込めた想いはこちら。

 

 

柿:「嘉来(かき)」で喜び来たるの意味から。

 

ねずみ瓜:代々繋がってきたことへの感謝と、これからも繋がっていくことへの願いを。

 

千歳飴:長くまっすぐな飴に、素直にまっすぐな成長、千歳の長寿を願います。

 

紐:鱗文様は厄除けを意味します。

 

くくり猿:紅絹(もみ)で作った猿を両手両足を一つにくくった「難を去る」の縁起物。

 

手を動かしながらお供えをしていると、ここまで生きてこられたこと、両親をはじめ本当にたくさんの愛情や見守り、祈りがあってこそだと、改めて実感するものもあり、

 

七五三の年齢のお子さんがいる場合は勿論ですが、身近にいなくても、こうして成長を祝う気持ちや、自分の成長を願ってくれた両親や祖父母への感謝の気持ちをこめられるこの機会はとてもありがたいものだと感じています。

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子


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