今日から七十二候では小雪の末候「橘始黃(たちばなはじめてきばむ)」に変わり、橘の実が黄色く色づき始める頃となりました。
橘とは日本固有の柑橘類、ヤマトタチバナを指すそうで、古くは柑橘類総称のことをいっていたそうです。
「和樂(わら)」の庭の柑橘も、暦どおりいいかんじで黄色く色づいております!
今年は、先月のブログでも発信させていただきましたとおり、一部の枝のみがたわわに実っており、他の枝にはポツポツ実がなっていたり、全くなかったりという状態です。
◆一定ではない
https://www.caguya.co.jp/kurashi/56683.html
みかんなど多くの果樹には、収穫できる量が多い「表年」と、収穫量が少ない「裏年」が交互に繰り返される「隔年結果」という現象があるといいますが、ひとつの樹の中でも、枝ごとに表、裏があるものなのでしょうか。
いずれにしても、
「果実がたくさんなると来年の花の準備まで養分が回らないから、次の年は花(果実)が少なくなる」
「果実が少ない年は来年の花の準備に養分がしっかり回せるから、次の年は花(果実)が多くなる」
・・・を繰り返し、隔年結果は「今年分の果実の成長」と「来年の花の準備」が同時に行われることが主な原因と言われているようですね。
そう考えると、昨年はずいぶんたくさんの実がなっていたので、今年は少なめであり、更には気付いてませんでしたが、今年実っている枝だけは、昨年はあまり実がなかったのかもしれません。
今年は一部だけが実っていてバランス悪いかんじもしてましたが、2年単位で見れば、むしろバランスをとってるとも言え、自然はやっぱりすごいですね。
決算なども1年単位だったりしますし、収穫量なども毎年安定していることがバランスよしだと思うのも、もしかしたら人間都合なのかも・・・と、自分の眼差しに今一度注意しておきたいところです。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子