いよいよ明日は冬至ですね。
冬至は二十四節気の一つで、1年で最も夜が長く昼が短い日。太陽の力が一番弱まった日(「陰」の極み)で、この日を境に再び力が甦って(「陽」に変わる)運も上昇するとされました。
これは「一陽来復(いちようらいふく)」という考え方で、冬至に「ん」がつくものを食べると運(「ん」)気が上がるともいわれています。「ん」はいろはの最後に来ることから一陽来復の願いを込めて縁起がよいとされるそうです。
そんなわけで「和楽(わら)」の床の間でも冬至の室礼を。
古来より厄除けの力が宿ると信じられた赤色の結び紐に、
先日「守静坊」でとれた冬至を代表する「柚子」と
◆柚子で繋がる
https://www.caguya.co.jp/kurashi/57173.html
「とうがん、なんきん(かぼちゃ)、ぎんなん、きんかん、なんばん(唐辛子)」と「ん」の付くもの、
更に、中国の天体思想では、冬至を暦の起点と考えられており、ねずみは子(ね)で、十二支の始まりも子(ね)、なので、ものごとの始まり、起点を表すということから、「和樂(わら)」の庭で見つけた「ねずみうり」も盛らせて頂きました。
こちらはかぼちゃ同様に蔓ものでもあるため「繋がり」を表していたり、種の形が打ち出の小槌に似ていることから縁起がいいともされています。
明日の冬至では、こちら「BA(場の道場)」でも「冬至祭」を行う予定ですが、
冬至は自然のリズムを感じる大切な日でありますので、来る冬本番の寒さを、元氣に乗り切れるよう、皆様もぜひ柚子湯に入ったり、かぼちゃや柚子料理、「ん」の付くものをいただいたりなどして、冬至の風習を楽しんでみてはいかがですか。^^
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子