昨日はお正月飾りについて綴らせていただきましたが、
◆お正月飾りの準備 ~2024年~
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今日は鏡餅についてです。
先日の「冬至祭」の時に、お餅つきも行い、
そちらでつくった鏡餅を、「和樂(わら)」の床の間にお供えさせて頂きました。
鏡餅は、神様と人を仲介するものであり、1年間の幸せを願う「晴れの日」に神前に捧げた餅をみんなで分け合って食べることで、神様からの祝福を受けようという信仰・文化の名残りだと言います。
大小2つの丸いお餅を神仏に供えますが、古来に使用されていた神様が宿ると言われた青銅製の丸い鏡と形が似ていることに由来して「鏡餅」と呼ばれるようになったほか、鏡餅の丸い形は人の魂(心臓)を表していたり、
大小の2つのお餅を重ねることで、月(陰)と日(陽)を表しているとも言われ、幸福と財産(福徳)が重なって縁起がよい、円満に歳を重ねるという意味も込められているという意味も。
現在でも1月11日の鏡開きの日に鏡餅を下げて、1年間の無病息災を祈りお雑煮にして食べたりしますが、昔からの習慣・伝統が現代まで受け継がれているのですね!
ちなみに、鏡餅の下に敷いている「裏白(ウラジロ)」や「ゆずり葉」(と思われるもの)も近くでとってきたもの。
鏡餅を飾る際、なんとなくお餅の上に橙を置くのは覚えているものの、裏白の葉の向き含め、鏡餅の飾り方に関してなど、毎年ちょっと自信がなく調べながらやってますが、裏白は白い側を表にするのが正解でした!
そして昨日の「しめ飾り」に続き、鏡餅と一緒にお供えしているものに込められた意味も。^^
橙:家が「代々」続くようにという願いを込めて。橙は冬に実が黄色く熟しても落ちず木に数年留まり、春になると黄色の果実がまた青に戻る特徴から「回青橙」とも呼ばれる。そして、柑橘類の「橘」が転じて「吉」の意味も。
裏白:シダの一種。シダは人類よりもずっと古くから地上に生えていることから、家系や人類の繁栄・長寿を願う。葉の裏が白いため、裏を返しても変わらぬ清浄な心を願ったともいわれる。
ゆずり葉:毎年新しい葉が出て古い葉から落ちるので、新旧交代の様を人間の家系に重ね合わせ、子孫繁栄を願う
そんなわけで、今まで鏡餅を飾らなかったという人も、お店で気軽に購入することもできますので、年神様の居場所となる鏡餅を、この機会にお供えしてみてはいかがでしょうか。^^
かぐやかコディネーター
宮前 奈々子