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みんなの火

先日、以前活動していた児童館の仲間からお誘いを頂き、野外活動を愉しんで来ました。

 

そこに集まったのは約30名程度。大人の年齢層も幅広いものでしたが、子ども達も学校学年もそれぞれ異なる「はじめまして」ばかり。それでも自然の中で、のびのびと仲を深めていく姿は本当に逞しいものでした。

 

中でも彼らを一番夢中にさせたものは「火」。火を起こしてみることも…その火を育てていくことも…また火の強さも感じ考えながら料理をすることも、普段の遊びではなかなか触れることが出来ない領域です。それを、子ども達同士で頭を寄せ合って、力を合わせる姿はとても見応えがありました。

 

我が子たちは最年少。すぐに大人の方へと戻ってくるかもしれないと思いましたが…時にオヤツを挟んだり、時に役割を任されたり、幼いながらも「みんなの火」を大切にする姿が在りました。高学年や中学生のお兄さんお姉さんが気に掛けてくれたことは勿論ですが、仲間たちが真剣に愉しむ姿勢をしっかりと感じて、感化されたのだと思います。

 

ライターやマッチが無い。とても寒くて風が強い。そんな環境の中で起こし育てる「みんなの火」。誰かの気付きやちょっとした一言が創意工夫へと繋がり、行動したことは結果へと繋がっていく。そして年齢経験などは関係なく一人一人が持つ視点・アイディア・出来ることが異なること…それが何とも素晴らしいこと。遊びの中にも、社会の縮図のようなものが散りばめられていて、その深みを憶えました。

 

きっと子ども達の中に常にある「遊び」と「学び」。その世界に少しでも寄り添い、共に遊び学び合えるような大人で在りたいです。

 

(みんなの残り火にて作った焼きリンゴ)

 

エールキーパー
秋山 有紀子