東日本大震災が起きた3月11日。
カグヤでは毎年この日を「大切なことを忘れないDAY」として、起きたことを決して無駄にしないためにも、自分たちが次世代の子どもたちのためにどうあるべきかを確認し合っています。
今年はお休みの日と重なったので、遅ればせながら一昨日、東日本大震災に関連した動画等を見たり、そこから話し合いながら改めて防災や生き方について見直していきましたが・・・
その動画の中に、とても印象深いシーンがありました。
それは、被災したお年寄りが「この先どうなっていくんだ」と落胆していると、子どもたちが「大丈夫。僕たちが大人になってなんとかするから。」と声をかけた・・・というものです。
決して「大人になってなんとかしてもらえる」ということではなく、こんな状況の中であっても、そんな一言が発せられる子どもの存在になんだか希望を感じ、また、自分自身も逆境の中でもそんな明るさや逞しさを持ち合わせていたいと感じさせてもらいました。
そしてよくよく考えると・・・私たち大人が子どもに対してどんな生き方を残せるかなどと考えることは多いものの、実際には、こんな風に子どもから救われたり、力をもらったり、学ばせてもらうことが沢山あることに気付きます。
ついつい自分の中に、「大人が強くて子どもが弱い」「大人が子どもを守る」「大人が子どもに教える」など・・・無意識的に大人の方が子どもよりも優っているかのように、勘違いしている時があるのですが、
「大人は大きな子ども、子どもは小さな大人」のように、本来は、大人も子どももひとりの人。
私たちは「子ども第一義」の理念のもと、「子どもが憧れる生き方」を大事にしていますが、へんに大人と子どもを分けずに、人がもともと持っている「澄んだ子ども心」や「その人らしさ」を大事に尊重し合って、自分が与えられたこの命を「貢献の生き方」へと役立てたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子