前回のブログの続きになりますが、先週末に『蘇れ 生命の力』というドキュメンタリー映画を観に行きました。
小児科医である真弓定夫先生は、病気を治しているのは医者ではなく自然治癒力だという考えのもと、病気そのものの対処ではなく、その病気の原因となる生活習慣などのアドバイスをして患者を治療してきた方です。
「熱や鼻水や湿疹など、外に出る症状は全て自分の体を自分が治そうとしている自然治癒力の証なのだから何も心配はいらない」そんな風におっしゃる、真弓先生の言葉が改めて新鮮に響きました。
日本人の子どもの平均体温が年々低下し免疫力が下がっていることにも触れ、それを改善するためには、例えば食であれば「カタカナのものを平仮名や漢字のものにすればいい」と言われ、パンをご飯に、スープを味噌汁に、サラダをお新香に戻すことを勧めていらっしゃいました。
また、この映画の上映会でアルベルト・シュバイツァーの言葉とも出逢いました。
「どんな人の中にも内なるドクターがいるのに、彼らはその真実を知らずに医者を訪れる。患者一人ひとりに宿る内なるドクターに働くチャンスを与えよう。その時に初めて我々は医者としての本領を発揮したことになる。」
これは人間の持つ『自然治癒力』の話ではありますが、日本古来の衣食住や生活環境を取り戻すことがそれを高める方法であることを思うと、日本という国自体もまた何か問題があれば外来の方法で対処しようとしがちですが、本来は内にある風土に根差した歴史や伝統・文化を見直すことが大切であることを感じます。
本来あったものを探求し、改めてその価値を見出していきたいと思います。
ビジョンリスナー
大河内 盛友