先日、ある仏教の保育園に訪問した際に、

「人間は不完全なもので、優しさと暴力性がある。その不完全さを隠さなくていい。そのままでいいから出していこう。」

･･･という素敵な教えを頂きました。

ついつい完全を求めたり、自分の不完全さを受け入れられなくなる時があるものですが、「そのままでいい」と不完全な自分を受け容れ、ありのままの自分を出せることはやっぱり幸せなこと。

実際、自分も含めどんな人にも嫌な所や短所が必ずあるもので･･･

それならむしろ、完全を求めることよりも、自分にも短所があることを認めて謙虚であることや、他人にも短所があることを認めて許せたりすることの方が、人間社会の中では心地よく大切なことのように感じます。

また、成長欲や向上心は素敵なことですが、そこに不完全な自分、できない自分を否定する気持ちがあっては、幸せとはかけ離れた不本意な結果になってしまうことも。^^;

まずは自分自身が「ないものを得よう」とあまり欲張りすぎず「不完全でも必要なものがあるからよし」とあるものを見て、むしろ自分に与えてもらっている長所をしっかりと周囲へと役立てたり、

「どんな自分も自分」とありのままの自分を受け入れた上で、これからの自分の色々な可能性や伸びしろへのワクワクを大事にしたりすることで、

子どもたちにとっても、不完全なあるがままの自分を隠さずに出せるような、窮屈ではない優しい社会を築いていけたらと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前　奈々子