学び

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毎日更新。カグヤの日々の取り組みをご紹介。

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伝える手段

娘は時間があると、色とりどりの紙を広げてお絵描きをすることが大好きです。彼女には彼女なりの世界観があるようで、ブツブツと何かを呟きながら仕上げていきます。また時にはお手紙にしたり、プレゼントにしたり…とお絵描きという遊びは徐々に進化を遂げています。

 

そんなある日、彼女が「パパへのお手紙」として描いた一枚が行方不明になりました。日頃、切り替えの早い娘が時間を懸けてでも探し出したいと思った一枚だったのか、なかなかの大騒ぎに。しかし、どうしても見つけ出せず「どうしたものか」と思っていると、彼女はまた色紙を出してきて、一気に集中してスラスラと描き終えました。そして出発間近のパパに手渡し「これはわたし、これはグラタン。すごくおいしかったから、つぎはいっしょにたべようねのやくそくのおてがみだからね。」と付け加えました。

 

その後、娘も出掛けた部屋を片付けていると、探していた一枚が出てきました。広げてみると…パパに手渡した一枚とほぼほぼ同じ絵であったことに驚きました。そこで初めて、彼女にとってお絵描きは「遊び」でありながらも気持ちを伝える手段であること。ただ上手く描けたものを見て欲しいというステージから一歩進んで、気持ちを相手へと届けるものとして変化していることを知りました。子ども達は日々遊びの中から学び、夢中になることで彼らの力となっていることを、忘れずに寄り添っていきたいなと思った機会でした。

 

エールキーパー

秋山有紀子