最近、家族が揃う休日があれば同じ場所へ出掛けています。今までは公園やアスレチックなど、身体を動かすことが大好きな息子に合わせた場所を見つけて足を運んでいましたが…ここ最近出向いている場所は、ただの「森」。そこに集まる方々は年齢、学校、職業も異なる家族がほとんどで、やりたいことがあれば一緒にやっても良い。もちろん一緒にやらなくても良い。何かしても良いし、何もしなくても良い。という非常に自由な空間になっています。

　いつも欲張ってしまい、あれもこれも…と動き過ぎてしまう私達ですが、同じ場所に行き続けていると楽しみ方が自然と変わってきます。のんびりと空を見上げること、木々が風で揺れる様子・虫の行き先を追い掛けてみること、焚火を囲んでのんびりとお喋りすること。「これをしよう！」と具体的に動く楽しみ方とはまた異なり、ゆっくりとした時間をそのまま受け入れる時間は、何とも贅沢であることを感じます。

　いつもの視点を少し変えるだけで…もしくは深呼吸をして余裕を持つだけで…いつもと同じ道程・風景であっても見え方は変わってきます。見えるものが変われば、気付くことも変わる。そんなことを大人は実感しながら、子ども達はのびのびと「森」を感じ、遊び、楽しめれば…と思いながら、これからも続けていきたいです。

エールキーパー

秋山有紀子