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できないではなく知らない

昨日は熊本で「NPO法人自然を愛する会JOC」の方にお会いする機会がありました。

 

◆JOCとは
https://sankin.jimdo.com/j-o-c%E3%81%A8%E3%81%AF/

 

こちらの組織は、自然との共育・共生の願いから、登山やキャンプといったアウトドアをベースに、会員相互の親睦や社会奉仕活動・国際交流事業をはじめ、様々な活動を長年続けていらっしゃいますが、中でも、今年でもう41回目(41年目)の取り組みとなる「参勤交代・九州横断徒歩の旅」のお話は特に印象深いものがありました。

 

子どもたちが夏に6泊7日で、熊本の殿様が参勤交代した街道を実際に旅する歴史体験学習で、大分から歩きはじめゴールの熊本城まで125キロの道のりを歩くというもの。

 

「小学生が125キロも歩けるの?!」と驚きでしたが、「子どもたちは歩ける力がある」とのこと。

 

そして「今の子は辛抱できないのではなく、辛抱を知らないだけ。それは辛抱しなくていい環境になったから。昔の子も今の子も、子ども自体は変わっていない。ただ、育てる社会環境が30年前40年前とは変わった。」

 

・・・というお話からは、自分の眼差しを考えさせられると同時に、子どもの発達に合わせて先生たちが自分を省みて環境を見直す「見守る保育」の視点と共通しているようにも感じられました。

 

「僕は歩けない。『無理なら無理と言いなさいね』とお母さんが言ってたもん。」などと、自分が歩けないと思っている子に対しても「大丈夫。あなたは歩けるから。」と伝えているそうですが、

 

そうやって見守ってくれる存在と、体験する場、挑戦する環境があれば、仕事のシーン含め自分でも驚くようなことができたり、そこから新たな自分に出会える喜びを感じたり、自信が持てるようになったり・・・という自分自身の体験を思うと、

 

同じように私自身も、子どもに限らず大人においても、可能性をつぶさない、成長の邪魔をしない関わり、環境に目を向け、無理だと思っている人を信じて背中を押してあげる存在でありたいと改めて感じるものがありました。

 

せっかくなので、最後に「見守る保育の三省」をご紹介したいと思います。

 

・子どもの存在を丸ごと信じただろうか
・子どもに真心をもって接しただろうか
・子どもを見守ることができただろうか

 

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子