昨日に引き続きですが、熊本の「NPO法人自然を愛する会JOC」の方に、毎年、参勤交代を続ける中で、できなかった年などなかったのかをお聞きしてみると・・・
途切れそうな時は何度もあったが、毎年途切れず行っている、とのことでした。
近々では、2年前の熊本地震の時がやっぱり危なかったものの、不思議なことに、参勤交代のルートだけは無事だったそうです。
そう考えると、参勤交代では、江戸への到着が遅れること自体、幕府への反発とみなされるため、何かあってはいけないもの。
昔の人が通っていた街道や参勤交代などの道は、古くからの言い伝えで「こっちが丈夫だ、安全だ」などという道を知っていて、できるかぎり守られた道が選ばれていたのかもしれませんね。
「津波が来たら神社に逃げろ」などの、昔からの言い伝えもありますが、今はそういう先人の智恵が伝えられなくなったり、軽視されたりしているような気もします。
今の自分にはピンと来なくても、何か意味があって残されていたり、言い伝えられていたりするものですから、子どもたちにも伝えていけるように、改めてそういうものへの敬意を忘れず、途切れてしまわぬように注目してみたいと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子