先日、あるお客様のところで相談をさせて頂きました。
「どうしたら、もっと園の先生たちが園の仕事、保育を楽しめるのか」
そのために実践していることは何ですかとお聞きすると、
こんな風に教えてくださいました。
「それは、お父さんたちを巻き込むことです。
園の先生たちは実は、保護者対応に神経をすり減らしたり、
間違ったうわさが広まることに苦しんだりということがあります。
また、園の環境を良くしたいと思っても、ものづくりをする時間が無かったりします。
先生方に保育や仕事を楽しめるようになれというのではなく、
楽しめる環境がないだけと考えます。
そこで、お父さんたちです。自分たちの子どもの園内環境を一緒に整えてもらうんです。
そうすると、先生たちは自分の仕事が減るだけではなく、やりたいことが出来ます。
そして、仲間が増えます。お父さんたちが参加すると、自然と家庭でもクレームの
ストッパー役になってくれます。すると、みんなが前よりも保育が楽しくなるんですね。
「おやじの会」を通じて様々なことが助かっていますよ」
頂いたお言葉の中には三つの大きな教えがあると感じました
ひとつは、「人は既に楽しむ力を持っているという大前提」
ひとつは、「その人の意識を変えようとするのではなく、環境を変える」
ひとつは、「楽しめる仲間を増やす」
これらの教えを感じたとき、
自分自身の仕事観の中にあるこの「教え」を邪魔するものが浮かびます。
楽しさよりも常識や正しさや効率性を優先したり、
それらを証明するために動いたり。
そういった自分に軸足を置いた働き方が
自分自身から「遊び心」を奪ったりするのかもしれません。
昨日のブログでは、
http://www.caguya.co.jp/kokoro/16646.html
遊ばないと、心が死んでしまう。
子どもにとって「遊び」は「魂の活動」
そう学びましたが、具体的な実践例としての
この「おやじの会」。
魂がキラキラした園長の顔が今も浮かんできます。
自分の中での大前提を見直していく良い機会になりそうです。
ミマモリスト
眞田 海