作品展と成長展。何が大きく違うのだろうと思ったとき、
藤森先生のブログを読んでいるとこんな記事がありました。
http://www.caguya.co.jp/blog_hoiku/archives/2006/04/post_243.html
私の園では、「成長展」という行事があります。以前は、どこの園でもあるような「作品展」でした。年齢ごとにさまざまな作品を作って、展示していました。作品展の前の子どもたちは大変でした。その日のために、見栄えのよい?作品を子どもに造ってもらわなければならないからです。絵を描かせたり、工作をさせたり、共同作品を作ったり、そのほか何かないかと考えたものです。小さい年齢では、また違った悩みが出ました。大人の思うとおりの作品を作ってくれません。勝手に殴り書きをします。それをいかにも作品のように見せる工夫をします。そんなある年、「子どもにとっての本当の作品はなんだろうか?」ということを職員で話し合った結果、「1年間の中で、子どもの一番立派な作品は、子どもの成長した姿ではないか。」ということに気がつきました。絵にしても、「今、何が描けるかということでなく、どのように描けるようになったか。」ということが大切なことに気がついたのです。それを、保護者に見てもらうこととして、年度末のこの時期に「成長展」ということで、開催することになったのです。
読んでみて思うのは、乳幼児期にとって「何が作品なのか」ということです。
出来上がったもの一つを見てもその作品は見えませんが、
それを半年前の同じものを並べてみると、その「作品」がみええくるのだということ。
改めて、子どもの自由画を昨日、保育園での作品展の時のように並べてみました。
改めて経過が分かるようになっているのだなあと感心します。
まだ並べただけですし、一領域しかできていませんが、
発達を作品として可視化するということについて、
続けて深めていきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海