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社会性を大前提に

昨日から出張で鹿児島に来ており、昨夜は知覧にある「富屋旅館」に宿泊しました。

 

◆富屋旅館
http://www.tomiyaryokan-chiran.jp/index.html

 

知覧といえば、いわゆる特攻隊の出撃基地として有名ですが、昨日はちょっと時間もあったので、世界の恒久平和を祈念して建てられた「特攻平和観音堂」や戦没者を祀る「知覧町護国神社」、特攻隊員たちが出撃前の数日間を過ごした「三角兵舎」跡などに足を運びました。

 

 

 

そんな移動中に、目に入ってきたのは黄色い彼岸花。

 

赤や白は見たことがありましたが、黄色い彼岸花は初めて目にしたのでとても印象深かったのですが、その花は、宿にも飾られていました。

 

 

よくよく考えると、秋分の日を中日として前後3日間を合わせた7日間が秋のお彼岸となりますから、ちょうど時期も合っていたのですね。

 

ちなみに黄色い彼岸花の花言葉を調べてみると・・・「追想」「深い思いやり」「悲しい思い出」「元気な心」「陽気」とあります。

 

追想は「過去を思い出して偲ぶ」という意味で、これは花が咲くときに葉がなく、葉がある時には花がない・・・と、花と葉が共にないことからつけられたのだとか。

 

そして、この場所にいたからなのか、自然と特攻隊の方々を偲び、彼らが未来に託したものをどこか感じるかのようでもありました。

 

このような戦争の話や特攻の話はとてもナーバスなものとして扱われ、何がいい悪いという単純な話でもなく、背景や立場、視野の広さなどによっても、正しさが変わってくるものなのかもしれませんが、

 

旅館の女将さんのお話を聴かせて頂きながら、平和ボケの自分に対しての恥ずかしさも感じる中で、改めて自分自身のことを考えてみた時に、やっぱり大きな繋がりの中の自分であり、社会の中の一員であることを感じますから、まずはそこへの感謝を忘れないこと・・・

 

そして、自由や自己実現の意味を勘違いしないように気を付け、「自分さえよければ」という考えではなく、当時の若者たちのように「社会性」を大前提として持ち、そんな大前提からの自己実現を求めたり、社会に貢献する生き方に少しでも近づけたらなと感じています。

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子