今日は、大分の中津にある「福澤諭吉旧居・福澤記念館」に行ってきました!
福澤諭吉といえば、一万円紙幣の肖像画にもなるほどの偉人。
慶應義塾の創設者でもあり、「学問のすすめ」にある「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」の言葉はあまりにも有名ですね。
そんな教育者としても有名な福澤諭吉が「education」を「教育」ではなく「発育」と訳すべきと考えていた・・・と聞いたことがありますが、確かに調べてみると、福沢諭吉の著書「文明教育論」に次のような一説が。
「学校は人に物を教うる所にあらず、ただその天資の発達を妨げずしてよくこれを発育するための具なり。教育の文字ははなはだ穏当ならず、よろしくこれを発育と称すべきなり。かくの如く学校の本旨はいわゆる教育にあらずして、能力の発育にあり・・・・・・。我が国教育の仕組はまったくこの旨に違えりといわざるをえず。」
「education」の語源は「educe=引き出す」だそうですが、日本の教育を見てみると「子どもから引き出す」というよりは、どうしても「先生が教える・与える」方が目立つもの。^^;
そう考えると、この「education」が「教育」と訳された影響は大きく・・・言葉や翻訳の重要性を改めて感じます。
自分自身も、「教えられる、与えられる」という教育で育ったところもあるものですが、多様化している時代だからこそ、改めて本来の「education」から考え直し行動する必要を強く感じています。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子