我が家は4人家族。就寝時はいつも1つの部屋に横並びで寝ていましたが、遂に息子がその窮屈さに嫌気が差したのか「一人で寝ようかな。」と声を上げました。今までも何度か私たち大人に促されて、一人で寝たことはあっても、自ら手を挙げたのは初めてです。
そんな彼の意欲を後押ししたかったので「寝る準備が出来たら自分だけの時間をゆっくり過ごしてから寝てみたら。」と声を掛けました。すると、思うことがあったのか即座に準備を整え、自分の部屋へと入って行きました。考えてみれば、いつも近くに家族がいる環境で(しかも妹はいつも隣に引っ付いてくる状態で)自分だけの時間をじっくり取ることは難しかったのかもしれません。
いつもの就寝時間になると「おやすみ。」と声を掛けに出てきて、彼はスムーズに眠りにつきました。ふと布団を掛け直しに行ってみると、彼の大好きな本やクッションが枕元にまとめられており、自分だけの時間を楽しんだ様子が見て取れました。あまり気付いてあげることが出来ていませんでしたが、自分の好きなことを、自分だけの空間時間で味わうことで、もっと自分のことを…好きなことを…深めるキッカケになるのかもしれません。
エールキーパー
秋山有紀子