先週末に子どもが通う小学校の授業参観に行ってきました。
昨年の授業参観でも、先生はあくまでフォローのみを行い、子どもたちが子どもたちに問いかけたり教えたりするスタイルで授業が進められていることに驚きましたが、今回の授業参観でもやはり主となっているのは子どもたちでした。
例えば算数の授業では、ある問題に対してどのような解き方があるかを、子どもたちがグループになって話し合い、意見をまとめ、皆の前で発表するという形式で進められる中で、
自然と進行を担っている子ども、全体を気にかけてフォローをしている子ども、皆とは違う新たな解き方を提案する子ども、など、
グループ内でそれぞれがその子らしい役割を発揮しているように思え、問題の「正解」を導くこと以上にこの「グループ討議」のやりとり自体に大きな意味があるように、観ている側として感じました。
※ちょうど先日開催されたギビングツリー主催の『第14回 見守る保育 リーダー研修』でも、この「グループ討議」の時間がメインプログラムとして構成されていました。
私が小学生の頃の授業はどうだったかと思い返すと、教科書をもとに先生が問題を解説していき、それをノートに書き写し、解き方を覚え、テストで評価を受けるというものだったように思いますが、
本当に学ぶべき問題の解き方とは、いわゆる「底辺かける高さ…」という公式のようなものではなく、このような仲間同士の関わりや、自分とは異なる意見を聴いたり受け入れたりすることの中にあるように思えます。
生きていく中で様々な課題が生まれるものですが、その課題に対しての正解を求めようとするのではなく、その解き方の方がどうなっているかを省みていきたいと思います。
ビジョンリスナー
大河内 盛友