熊本県菊池郡にあります白川保育園さまにお話をお伺いしました。
HPを使って、介護・医療・障がい・保育の4部門11施設共通の理念を立ち上げ、
その理念からの振り返りを各施設からブログを毎日発信し、そしてその発信を皆が読んで学ぶ文化を作っていこうということでスタートして一年。
どんな変化があったのかを園長の井川先生にお聞きしました。
「書く機会があるから、子どもを見る目が育ってきていて、
保育の表現力も上がってきているんですよね。」
「ブログを読むと、日常の保育で大切にしているところが分かるんですよね。
各施設でそれぞれに何を大切にしているかも分かる。それがいいところですね。」
「子どもたちの言葉やつぶやきをしっかりと先生たちが
ひろってくれているのを感じられて、凄いなと、感じています。」
それぞれが理念から振り返り、発信し、皆がそこから学んでいく。
そんなシンプルなプロセスを仕組みとして習慣づけていくことで、
自然と法人の文化ができ上がってくる。
環境設定と文化づくりの重要性を井川先生から教えて頂きました。
また、取り組む中で一番良かったなと思うことがあったそうです。
それは、ある取り組みの中で感じたことだそうです。
それは、11施設が集まる新年会の時のこと。
事前に施設ごとに「今年一番、理念に沿っていた・面白かった・感動した・白川園らしい記事は?!」ということを職員の皆さんで選んでいたそうです。
その施設ごとの記事を一覧にして纏められたものが、新年会の各テーブルには
置かれていたそうです。
それは、介護・医療・障がい・子どもというそれぞれの分野から
「ひとりのいのちにみんなで寄り添う」という理念を実践してきた記事が
纏められているということ。
「理念が出来て、皆で理念に向かって、歩んでいけるというのが
本当にいいなと思ったんです。『ひとりのいのちにみんなで寄り添う』
というのが、各施設から出てくるのが、嬉しかったんです。」
そう、井川先生は仰います。
一年を振り返るとき、
施設の壁を越えて一つの理念を目指してきたその歩みを感じられる。
それはとても豊かなことのように感じます。
ミマモリスト 眞田 海