本日は、月に一度の「初心会議」でした。
毎回、初心会議の朝には、皆で人間学を学ぶ月刊誌「致知」を読み、自身の実践と照らし合わせながら、皆で感想を共有し学び合う「社内木鶏」を行っています。
◆社内木鶏
https://www.chichi.co.jp/study/contentsstudy/shanaimokkei_about/
そんなわけで今月もこちらのブログで感想文を発信していきたいと思います。
致知の4月号の記事の中から、今回私が選んだ記事は「天運を呼ぶ生き方」です。
◆天運を呼ぶ生き方
https://www.chichi.co.jp/info/chichi/pickup_article/2019/04_taguchi_nishida/
今回の記事で印象深い内容は、田口さんが初めて松下幸之助さんにお会いした時のお話です。「経営者の条件とは何ですか」と聞くと真っ先に「運が強いことや」と答えられ、矢継ぎ早に「運を強くするにはどうしたらいいですか」と聞くと「徳を積むことしかない」と答えられたという内容で、そのシンプルなやりとりはスッと自分の中に感じ入るものがありました。
「運」ときいて思い出すのは、祖母が子どもに求めることとして「運がいい子に育ってほしい」と言っていたこと。それこそ運と徳の関係も知らない子どもだった私は、当時それを聞いて「何それ?優しい子に育ってほしい・・・とかなら理解できるけど、運がいいって努力とかしなくていいってこと?おばあちゃんはやっぱり面白いなぁ」などと、笑っていたことを記憶していますが、今思えば、祖母の願いは「徳を積める子に育ってほしい」というものだったのかもしれず、素晴らしい願い、大事な教えだったことを感じます。
どちらかというと子どもの頃から「運がいいよね」などと言われることは多かったのですが、そういう運の良さは、自分でご先祖様のことを調べたり家族親族のことをよく見てみることで、確かにこれまで積まれた徳から与えて頂いているものなのだと年を重ねるほどに強く感じるものがあります。それはやっぱり自然が循環するのと同じように、徳も運の強さとなって循環していくことを教えてくれているようでもあり、決して自分で使い切るようなものではなく、自分が与えて頂いたように自分自身もしっかりと徳を積んで次世代へと繋いでいきたいと思わせてくれるものです。私自身に子孫はいませんが、だから関係ないということではなく、大きな目で見れば今の時代を生きるものとして、次世代へと運の良さを繋いでいくためにもやっぱり徳を積んでいくことが大事なことなのだと、自分の運の良さから感じることも多く、「子ども第一義」という理念のカグヤで、次世代のために働ける喜びもそこに繋がっているからなのだと改めて感じるものがあります。
今年度からは、新たな立場、役割を与えていただき、不安がないといったらウソになりますし、既にこの1ヵ月でこれまでにはない疑問や葛藤などもうまれ、複雑な感情を含め自分と向き合うことも多い中で、周りに励まされたり助けてもらいながらも前に進めていることを思うと、やっぱり運がいいからこういうことになっているのかも・・・とどこか自信を取り戻せたりもしています。そして結局は今できること、やらせて頂けることを、しっかりと丁寧に行っていくことが、徳を積んでいくことでもあり、大好きなカグヤを守っていけること、子どもたちが憧れや希望を持てる社会づくりへの一歩となるのだと感じています。
そして不安や心配は、自分が大事にしたいものをより知れる機会になることを、就職活動の時に体験しましたから、あの時と同じように簡単に流さずに、自分や周りとしっかり対話をしながら、自分に納得のできる人生を歩んでいきたいと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子