本日は、月に一度の「初心会議」でした。
毎回、初心会議の朝には、皆で人間学を学ぶ月刊誌「致知」を読み、自身の実践と照らし合わせながら、皆で感想を共有し学び合う「社内木鶏」を行っています。
◆社内木鶏
https://www.chichi.co.jp/study/contentsstudy/shanaimokkei_about/
そんなわけで今月もこちらのブログで感想文を発信していきたいと思います。
致知の5月号の記事の中から、今回私が選んだ記事は「経営の枠を破る」です。
◆経営の枠を破る
https://www.chichi.co.jp/info/chichi/pickup_article/2019/05_ushio_kagami/
今回の記事で印象深い内容は、加賀見さんの「一寸先は闇という危機意識を失ってはなりませんね。いまの成功が明日も続くとは限らない。その時どうするかと。しかしあまり危機意識を強く持ち過ぎても重くなってしまいますから、いま自分にできることをどんどんやっていくことが大事だと思います。」という内容です。そこには、どこか偏らずに着実に実現していく教えを感じます。
ちょうど先日のブレストの時間で見た、ダボス会議でのグレタさんのスピーチでも危機感をおぼえると同時に「自分は、以前から環境問題に気付いていながら、何もできていないのでは」と自分を責めるような気持ちにもなり、嫌な感覚が残りました。しかし、その後自分自身で振り返ってみると、やっぱり、以前「立志の時間」でも整理していったように、自分自身の志は「持続可能な社会への一因となるような働きをしたい」というものであり、そのためには環境問題などの起因とも思える「人」に対しての教育が不可欠であり、見守る保育などの子ども主体で育った子どもたちが大人になれば、尊重し合い、人とも自然とも未来とも調和する社会をつくっていくはずだろう・・・と考えたことを思い出しました。
しかし、普段の働きの中で「この保育がそういう社会づくりにとって必要だから」と自分自身がどこまで思いながら取り組んでいたかと思うと、そこに対しての思いはなんだか弱く、それがスピーチを見て自分を責めたことにあらわれているのだとも気付きました。
働きやすい職場づくりにしても、見守る保育が取り組みやすいようにと、お客様にとってよいものを提供したり応援したりすることにしても、それ自体で仕事としては成り立つのかもしれませんが、そこに自分自身の初心や志をしっかり重ね、目指す社会像と繋がっていることを信じて、同じように次世代のためにと思う方々と「一緒にやろう」としていくことで、情熱も増し、本気さも増し、同志も増えて・・・そのような好循環や相乗効果から本当に社会が変わっていくのだと思います。そういうことを自分自身が心から信じて取り組む仕事とそうでないものは、プロセスも結果も異なり、仕事の定義も違うのかもしれませんが、その方がカグヤらしい仕事だと感じるものもありました。
グレタさんのスピーチからは、そんな自分の原点を取り戻せた感覚もあるので、できないことをなげいたり、何かや誰かのせいにしてよそみしたり逃げたりせずに、今与えられている環境で自分ができることをしっかりやっていけたらと思います。
今回のテーマは「枠を破る」ですが、保身からでは難しくても、大義からなら勇気を出せたり、自然と枠が破れていたりすることも多いものですから、大義からくる自分の初心と目の前の仕事を、今一度整理ししっかりと結びつけて、情熱ある働きをしながら、持続可能な社会をつくっていけたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子