9月の末頃、多摩川にすぐ近くの所に引っ越しをしました。
今回の台風は上陸前から過去最大の勢力と何度も報道があり、市から出ているハザードマップを見るとギリギリ浸水エリアから外れるものの、通りを挟んで浸水というエリアで、出来る限りの備えをしていました。
時間と共に雨風の激しさは増し、警戒レベルが徐々に上がる中、比較的近くの地域で土砂崩れが起こったと連絡も入り、いよいよ避難するかどうかを考えていました。
ただ、心のどこかで大丈夫だろうと思っている自分もいましたが、過去にない規模の台風、本当に何かあってからでは取り返しがつかないと、家でそわそわしてるよりいい、と近くの避難所に生まれてはじめて避難しました。
歩いて10分くらいの場所ですが避難所までの距離はやけに遠く感じ、雨風に打たれながら何とかたどり着いた時には安堵感を感じました。
受付で連絡先を書き体育館に入るとブルーシートが敷かれ、多くの人が休んでおり、家の中では避難している人がいるのかも分かりませんが、外に出てみてはじめて気づくものがありました。
毛布や水、乾パンを受け取りながら、TVで被災された方の映像を観ることがありますが、まさにその当事者となり、とにかく台風が過ぎ去るのを待ちました。
幸い私の住む辺りは氾濫することはありませんでしたが、翌朝二子玉川辺りでの氾濫を知りました。そして、日に日に明らかになる被害の大きさに心が痛みます。
たまたま何事もなく、家族も無事に過ごせていますが、ただただ被災された方の一日でも早い復興を願うばかりです。
ミマモルジュ
奥山 卓矢