先日、息子の要望により「eスポーツ体験教室」へ行ってきました。
きっかけは学校で配られたチラシで、息子が今まさにハマっているゲームを使った体験教室なので是非行きたいと懇願され、「無料だし…」と参加してきたのです。
eスポーツ、つまりゲームの教室と聞くと、それぞれがパソコンに向かい黙々と…という場面を想像していましたが、その教室では先生や友達の話を聞く際はパソコンから離れ、目を見て話を聞くことや、ルールを守ること、挨拶など、ゲームの知識ではなく人間として基本的なことを大事にしているようです。
また、ゲームを始める前にはどんなものを作る計画なのか、中間では計画通りに進んでいるか、時間内に間に合わなそうな場合どんな風に変更をするのか、終了時には計画通りにできたか、できなかったのはなぜか、次回への改善点、などを親や先生やクラスメイトに自分の言葉で共有することになっており、“ただプレイをする”というゲーム教室のイメージとはかけ離れているものでした。
実際、家では決まりを守れずダラダラとゲームをして怒られている息子が、時間になったら手を止め、天高くピシッと手を挙げ、初対面の人の中で言葉を選びながら発言している姿は別人かと思うほど…。
好きなことへのやる気が尋常ではなく、本気で楽しんでいると感じました。
ゲームはやらせたくないと言う声はたくさん聞きますし、私もそう思っていた一人です。
しかし、今はゲームをしない子を見つける方が難しいくらいです。
せっかくやるのならば、ゲームを通してルールを学び、自分の考えに見通しを立てたり、みんなで協力して何かを達成しよう、という考えにシフトチェンジするのもアリなのかもしれません。
見学した教室でも、普段はクラスメイト全員で協力して一つのものを作っているそうです。
来年からは小学校でもプログラミング教育が必修化となりますが、「本当に必要?」「誰がどうやって教える?」など、私を含め大人たちはモヤモヤしていると思います。
知識を教えることだけが教育ではなく、扱うものは何であれ、そこからどう導いていくのかが大切で、それは関わる大人次第なのだと感じます。
時代は変わってゆくもので、その時々に合わせた思考や伝え方を、大人も勉強し続けていかなければいけないようです。
美化コーディネーター
眞田 由莉