役職というものを考えたとき、法律の上では様々な役職があります。
しかし、この役職をただのヒエラルキー(身分制度)として利用してしまっては、
チーム力や個々の力は中々伸びてきません。
例えば取締役という役職も、
ヒエラルキーとしてとらえれば、
「権限がある」「経営に携わる代わりに会社の責任を負う」などとなり、
責任ある立場、ない立場という風に分かれてしまいがちです。
しかし、ヒエラルキーとして使われるのではなく、
チームとしてお互いの役割を明確にするために使う場合は、
考え方が変わってくるように思います。
組織のことを自分事と想い、仲間のことやPJのことを自分事のように思って
心配するということを考えたとき、取締役の考え方や役割も変わってくるように思います。
理想的には誰かだけが権限を持っていたり、責任を持っていたりということではなく、
それぞれが自発的に、そして主体的に組織の目的や理念のために動けることが
チームとしての理想だなと思うのですが、そんな組織について、「ティール組織」の中ではこんな風に書かれています。
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ティール組織は、組織を「一つの生命体」として捉えます。各メンバーが体の組織のように自律的かつ調和的に協働するためです。これまでの組織とは異なり、強力な権限を持つリーダーが存在せず、現場のメンバーが多くのことを決定するという特徴があります。
ティール組織は他の組織モデルと比べて、現場での意思決定が最大化される理由は、メンバーが組織の社会的使命を明確に意識し、理解しているためです。メンバー間のコンセンサスを得ることよりも、目の前の課題を解決させることの方が、組織の目的を実現するためには重要であると考えられています。
そのため、ティール組織は、グリーン組織のように意思決定に多大な時間を要することもありません。
ティール組織は全メンバーが対等に渡り合える環境を実現しています。組織はメンバー全員のものであり、
各メンバーが組織の目的を達成するために必要な行動を取ることができると考えられている点が、ティール組織の特徴です。
ティール組織のメンバーは、個人が自己実現を目指す過程で生まれる集団の力を信じ、組織の社会的使命実現を目指します。「組織に対して自分ができる最善のこと」と「自分の目標」が一致しているため、メンバーは常に 自己成長を続けながら活動することが可能です。
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と書かれています。
こういった組織の形をとるには、そこに働く個々人が
組織の社会的使命=「理念」を明確に理解することを大前提としています。
また、「組織に対して自分が出来る最善のこと」と「自分の目標」が一致している必要があると言います。
カグヤの言葉では、それは、「カグヤが喜ぶこと」と自分の「初心」が一致するように
内省を欠かさないということのように思います。
それぞれが、理念と自分の初心、そして仲間の初心を大切にし、
そして助け合い磨き合う集団というものを、追求していきたいと思います。
ミマモリスト 眞田 海