今月は到知の1月号の記事の中から、この方の記事を選びました。
(「社内木鶏」については下記をご覧ください)
https://www.chichi.co.jp/study/contentsstudy/shanaimokkei/
西泰宏さんの記事を読んで、人生に活かしたいことがあります。それは西さんの記事のこの言葉です。「自律自助の究極は、一人ひとりが「何のために生まれたのか」「誰のために生き、働くのか」という問い、使命感を持って
日々の仕事や人生に向き合い、人の役に立つ幸せを実感することだと思うんですね。」という言葉です。西さんは自律自助の組織作りのために、まずは何のためにという部分での理念を立ち会げ、そしてそれを実現するための具体的なビジョンを立ち上げ、そして創業の精神を立ち上げ、次に社員一人ひとりの自分の人生、仕事の目的を定めた「ミッションステートメント」を作ったとあります。これは、組織の中で、チームのそれぞれが、自ら判断したり、協力するためには、これらのことが欠かせないということなのだと今回の記事で学びました。会社の理念やビジョンを理解しようとせずに、自らの想いだけで働いてしまっても、また逆に、自分の初心を理解しようとせずに、会社の理念がそうだからと腹立いてしまっても、どちらも働けど働きにならず、協力しても協力にならず、苦しい思いをしたり、させたりというのは過去の働きを自分自身で振り返る中で何度も経験がありますから、やはり、カグヤの中にある素敵な文化としての、理念や初心会議でのビジョン理解、自らが「家族、友人、会社、同僚、地域、日本、世界、地球に対して、自分は何をしてさしあげられるのか」という問いから深めていった自分自身の「初心」、お互いの初心から学び合える一円対話を中心としたさまざまな取り組みが文化があるというのは、私にとっての本当に大きな存在であり、誇りでもあります。何度も言いますが、去年の3月の鹿児島知覧での理念研修は私にとっての「初心」という仕事をしていく上での重要な「片輪」を明確にできた有難い研修でした。そして、この記事には書かれていませんが、この自律自助のチーム作りの大きなポイントは、自らの初心・ミッションステートメントを明確にするだけでもなく、組織の理念を明確に理解し、意識して働くだけでなく、チームの仲間の「初心」を理解し、学んでいくことにあると思います。コーヒージョンと呼ばれる集団の形は見守る保育の子ども集団の目指すべき姿ですが、その状態の子ども集団を見ていると、2歳児でも、「自分のやりたいこと」ばかりに熱中したり、押し付ける子どもたちばかりではありません。あの子が「やりたいと思うこと」を手伝ったり、あのこと一緒にやったりすること自体が自分のやりたいことであったりすることは多々あります。その積み重ねがあるからこそ、その場の皆が何かの目標に向かって助け合っていくことが出来、その時の子どもたちはお互いへの思いやりの言葉や、声掛け、協力、助け合いが生まれていることに気づきます。やはり、その場にいる仲間の「初心」理解や「何をしたいか」というお互いの主体性の理解が重要なのだと改めて感じます。そう思うと、やはり保育の中での「選択制」というのはお互いの「やりたい」を引き出し、理解し合える素晴らしい仕組みだと感じますし、これは大人の仕事でも同じことのように思います。みんなが同じことを同じようにするという「平等」にという価値観では、この機会を失ってしまうのだと気づきます。私の今年のテーマは「相手から真似る姿勢で学ぶ」です。その人の初心とはその人が働く上や人生で大切にしたいこと。その人の大切にしたいことを真似るつもりで学び、理解し、自律自助の組織となる文化やマネジメントについて深めていきたいと思います。