以前、鰹節について随分と深めたときがあります。
今スーパーに置かれているかつお節の90%が本来の発酵食品としての
鰹節ではなく、機械で乾燥させて短期間で作ったかつお節であることや、
本来のかつお節のおいしさや、
鰹節を削る日々の暮らしの音が家庭から消えて行っていること。
そして本物のかつお節を作れる人が年々いなくなってしまっていることを知り、
子どもたちに食べさせてあげたいという思いで、その人の作ったかつお節を
購入した経緯があります。
その時子どもたちはかつお節の美味しさに驚き、
今でもかつお節を削る音が家庭から聞こえてきています。
そして最近、今度は天然の「真昆布」が消滅の危機に瀕しているというニュースを見ました。
地球温暖化の影響か、函館の一部でしか取れない天然の真昆布がここ数年
ほとんど取れなくなってきてしまっていると言います。
今後5年でより一層収穫が出来なくなるだろうと聴いて、
これは今のうちに購入しておかないと、、、と思い、
娘に買おうと思うんだけれどと相談しました。
すると、、、
「何でなくなりそうなものを買うの?自然保護の観点に立ってないよね。
なくなりそうなら買わないこと。それは小さな自然破壊だよ。」
とバッサリ。
た、確かにその通りですよね。
子どもたちに残していきたいなら、
味わってもらうことより、どうしたら残せるかを考えること。
足りない時、不足する時、先に確保してしまおうとする考え方の中に、
自分自身の間違いがあったように思います。
大事なのはどうしたら残せるのか。
そんなサスティナブルで福のある考え方こそが、
徳のある行いになっていくのかもしれません。
子どもたちの素直な価値観に学び、私も大事にしていきたいと思います。
ミマモリスト 眞田 海