お稽古の学び｜株式会社カグヤ

昨日の続きになりますが、初めての「研究科」のお稽古が、先週末に行われました。

これまでの基礎科、専科では、前半に先生のお話があり、後半は実際に自分の手で室礼を行うという流れで、盛り物も用意して頂いたものだったのですが、

今回の研究科では、決まったチームでテーマを決め、1ヵ月かけて自分たちで盛り物も準備し、当日お稽古の場である先生のお宅で実際に室礼を行った後に、ご指導を頂くというもの。

今回は「思い出のひな祭り」をテーマにして、チームメンバーと一緒に事前の打合せ内容をもとに、試行錯誤しながら行いましたが、

やってみて、実際に先生からのご指導を頂き、振り返ってみると･･･

自然や先人、ご先祖様への感謝からくる供える心や、おもてなしの心というよりは、「時間内に終わるかな」「どうしたら美しく見えるか」などに頭が働き、なんだか一方的な室礼になっていたことに気付きます。^^;

初回ということもあり、どうしてもきれいに見せようとしたり、準備してきたものを全部見せようとしたり、どこかほめられようと意識していたり･･･と反省点が多々ありましたが、

今回の失敗のおかげで、改めて「先人や自然の恩恵への感謝の心を、季節の物に託して盛らせて頂く」という大事な原点と、

「先人が繋いでくれたそんな美しく豊かな想いと行いを次世代にも繋いでいきたい」という自分自身の大事にしたい想いや初心に改めて気付くことができ、まさにお稽古の醍醐味を味わっております。ありがとうございます。

かぐやかコーディネータ
宮前　奈々子

行事