毎月、皆で人間学を学ぶ月刊誌「致知」を読み、自身の実践と照らし合わせながら、皆で感想を共有し学び合う「社内木鶏」を行っていますが、今月もこちらのブログで感想文を発信していきたいと思います。
◆社内木鶏
https://www.chichi.co.jp/study/contentsstudy/shanaimokkei_about/
致知の2月号の記事の中から、今回私が選んだ記事は「逆境を受け入れて一流の道へ」です。
◆逆境を受け入れて一流の道へ
https://www.chichi.co.jp/info/chichi/pickup_article/2020/03_kimihara_sakamoto/
今回、一番考えさせられた内容は、「僕は苦しみや悲しみは乗り越えるものではないと思っているんです。苦しみや悲しみは受け入れてこそ、次に行けるのではないでしょうか。つまり、たとえ負の部分でも全部をプラスに考える、否定しないということですね。乗り越えようと考えると、いつかその体験を忘れて同じことを繰り返すことになりかねない。」という坂本さんのお話です。
カグヤが大事にしている生き方でもある「禍福一円」に通じるものを感じる中で、坂本さんの仰る「プラスに考える」は「全部を」なのかとハッとするものがあり、自分は「いいことに捉える」ことはあっても、はたして全部を受け止め転じるという捉え方をしているだろうか? と見直す機会を頂きました。
この1ヵ月を振り返るとやはり「新型コロナウイルス」のことが大きく頭にあります。これまであたりまえと思っていたことが失われたように思う中でも、あるものを見ることで気持ちを穏やかに取り戻す感覚はあったのですが、それこそ坂本さんの仰る「全部をプラスに考える」というのは、負と思われる今回の問題をまずはしっかりと受け入れることから始まるのかもしれません。
そして、これは自分自身との向き合い方とも通じる気がしています。それこそ自分の弱さやずるさ、未熟さなど見たくないところをしっかりと受け入れた方が素直な学びや変化に繋がり、明るい未来に向かうというのは確かにあり、それは自分自身も転職時期に丸ごとの自分と向き合い、仕事をする上で大事にしたいもの、優先順位を決めたことが、12年たった今も自分を支えてくれる初心となり、根っことなるほどに大事だったことに気付くからです。
そして東日本大震災の時。今の経済システムの存続に疑問を抱き、同時に自分自身の「仕事」に対する固定概念に気付き、生き方と働き方を見直す機会を頂きました。あれから9年。今はコロナウイルス問題の渦中にいるわけですが、この9年の取り組みのおかげで、気持ちも行動も柔軟に対応できることが多い気がしています。
更に今回のコロナのことを受けて、会社として「暮らしを見直す」機会としましたが、これは単に免疫アップをねらうだけでなく、暮らしの見直しから、そもそも何のために働くのか、生きるのかを見直し、本当の意味での生き方・働き方改革ができるチャンスだと感じるものもあります。
坂本さんは「一瞬懸命」とも話されていましたが、今回のコロナ問題でも感じるとおり、未来は不確かなものだからこそ、今目の前に起こる、確実なものに対してどう受け止め行動に移すかを、大事にできたらと思います。そのためにもまずは自分自身、今回のことをまだまだしっかりと受け止めきれていないことにも気付けたので、せっかく時間もあることですから、しっかりと受け入れ向き合って、新たな時代に放り出されるのではなく、自分の足で前に進んでいけるための準備をしておきたいと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子