カグヤでは、各界で活躍する人たちの人間学(実践)から学び、自分自身の1ヶ月の働きを振り返り、お互いに磨き合い、人間力を高め合う場を設けています。
今月は、プロスポーツチームの経営者である島田さんと池田さんの対談を読んで気づいたことを書かせて頂きました。
島田さんと池田さんの「こうして弱小チームは超人気チームになった」を読み、お二人とも経営危機に陥っていたチームを様々なひらめきと手段で再生されていますが、お二人とも野球やバスケットボールに関わって生きてきた訳ではなく、ひょんなことから経営に携わることになったということが意外でした。
実際にそのスポーツに関わってきた訳ではなくても、チームの存続のためには、試合の勝敗だけでなくどれだけ理念を実現させるために努力するかが関係するのだと教えていただきました。
池田さんのように、たくさん野球を見て勉強したり、自分も選手と一緒に練習に参加したりと、身を削るような努力を重ねての結果なのだと思いますが、具体例として私にもイメージしやすかったのが、池田さんの仰る“スポーツに馴染みのない人に「試合を観れば楽しさが分かる」といくら伝えても誰も足を運ばないけれど、スポーツ以外の要素を掛け合わせて楽しそうな空気感をつくり出すこと”という実践です。
自分に置き換えてみると、当然興味のないスポーツをお金を出して見に行こうという気にはなれませんが、そこでしか飲めないビールがあるとか、合間にやっている余興やショーみたいなものが面白くて評判だとか、試合以外にも魅力があると話は変わってきます。
それに親がそんな気になれば、子どもも一緒に連れて行こうとなり、人が人を呼ぶことにもなるのかもしれません。
その結果、それがチームで働いている社員を喜ばすことに繋がり、モチベーションが上がることで売り上げに繋がり、またお客さんに還元することができ、みんなの喜びが輪になることで、長く続く企業がつくられていくのかなぁと思いました。
カグヤでも「それはカグヤさんが喜ぶか?」を常に考えていますが、例えば植物のお世話一つをとっても、いつもカグヤを喜ばせてくれている大切な一員ですし、そういう目の前にあることや暮らしを大切にできる心構えがお客様に対する姿勢に繋がったり、喜んでいる人や物がたくさんある会社は運気も良さそうですし、どんな小さなことでもカグヤが喜ぶかを意識して行動したいと改めて感じさせられました。
私も、自分の初心というものを意識するようになって改めて感じたこととして、初心が自分を守ってくれる場面が多々ありますが、その逆に初心を掲げて盾のようにしてしまいそうな時があり、それではいけないと思うこともあります。
理念を掲げることも大事だが、それを実現するためにどこまで心を込めてやれるか。という島田さんの言葉のように、自分の初心も掲げるだけでなく本当の意味にもっと近づけるように、周りの人と助け合いながら働いていきたいと思います。
美化コーディネーター
眞田 由莉