自動詞と他動詞の違いを見てみると
「育てる」と「育つ」
「やらせる」と「やる」
「動かす」と「動く」
「変える」と「変わる」
「治す」と「治る」
随分と意味が違うことに気づきます。
保育でいえば、
子どもを「育てる」保育を展開するのか
子どもが「育つ」保育を展開するのか。
どちらを選ぶかで、手法も結果も変わってきます。
「やってあげる保育」の場合、(先生が)「育てる」ので
主語は先生です。主体は先生にあります。
環境を設定して「見守る保育」の場合、(子どもが)「育つ」ので
主語は子どもです。主体は子どもにあります。
教え込めば依存傾向が高まり、主体性は下がります。
見守れば自立・自律が高まり、主体性が上がります。
つまり、他動詞で設定された仕組みが多ければ多いほど、
育ちや主体性の邪魔をします。
これは保育に限らず、組織の中でも気を付けなければならないことだと感じます。
組織の仕組みやマネジメントの中に、この「他動詞」で表現される仕組みがどれだけあるか。
「管理」の仕組みを「見守る」仕組みへ変えて行くことが急務だと感じます。
ミマモリスト 眞田 海