先日、飲食店で隣に座っていた方の会話が耳に入ってきました。
その方たちもテレワークをしているようで、「これだけ会社に行かなくなると駅近の家に住んでる意味ないよねー」と。
確かに。話に入ろうかと思うほど納得してしまいました。
電車通勤をしている人にとって「駅近」というキーワードは魅力的で、特に都心の物件には “駅から徒歩〇分” “〇路線利用可能” という宣伝文句がつくものです。
そしてその条件が良いほど物件の価値や価格も上がる、というのが常識だったはずです。
ですが、コロナウイルスがきっかけで自宅勤務をする人が増えたことで電車通勤する人も減り、その常識が覆され始めているという記事も目にしますし、家にいる時間が増えたことで、駅から遠くても広い間取りや暮らしやすい環境を求めるのは自然なことだと思います。
生活の中でかなりの部分を占めている仕事の時間。
働き方が変われば生き方が変わるのは自然なことですし、変えていかないとどんどん不自然になりそうな気がします。
暮らしや住宅に対する価値観は人それぞれですが、どこに住むかよりどんな家に住みたいか、そんな風に考える人が増えるきっかけになっているかもしれませんね。
当たり前などないのだと、一つのことにとらわれすぎず、広く長い視野で物事を受け取っていきたいと思います。
美化コーディネーター
眞田 由莉