今回は、社内木鶏の記事として、クルミド出版の『続・ゆっくり、いそげ』を自分たちで選出し、第1章を読んでの感想です。
本を読み進めながら感じるのは、影山さんの話が野見山さんの話されることに似ていて、どれもカグヤの社内で話す言葉に置き換えられ、仕事の内容は違えど、自分が知らないだけで、同じ時代に生活をして、似たような感覚を持ち、取り組んでおられる方がいるのだと改めて感じました。
刷り込みの話や場の話、チームで働くことについて等影山さん自身が全て体験して感じてきたことを、こうして本に纏められたのだろうなということを感じます。
お店の目的について、お店を訪ねてくれたお客さんに喜んでもらうこと。来た時よりも少しでも元気に帰ってもらうこと、まちの人々の励ましや癒しとなることと本書に書かれていました。
ブログには季節の商品紹介だけではなく、国分寺の畑を借りて採れた野菜を使用しているなど、商品が出来るまでの過程やスタッフの想いが綴られていました。
考えてみると、カグヤに入るまでコーヒーを飲むことはなく、カグヤでいりたてコーヒーの美味しさを知り、コーヒーを淹れるまでの工程もまた穏やかな気持ちにさせてくれる大事なひと時ということを教わりました。
コーヒーを出すお店であって、単にそれだけではないクルミドコーヒーに惹かれるものを感じます。
本に書いているだけではなくて、掲げられている理念を実践され、スタッフの方の言葉で発信され、地域のことも大事にされ、この本が出版され約2年。この間も大事にしたいことを、実践し続けているのだろうなと思うと、言っていることとやっていることが一致しているのは、周りに影響を与えるのだと感じます。
保育は、命や心を伴う仕事だからこそ、植物が育つようにお店を作ることに共鳴するところがあるのだと感じます。
成長とは何が大きくなるかという問いかけや、西国分寺はどこまでか?など、自分自身の意識の持ち方、生き方次第で同じ種であっても違う木になるというのは腹落ちするものがあります。
クルミドコーヒーさんは、会議の前に会議での問いかけはお客さんに喜んでもらうには?からはじまると言います。
カグヤで言えば、カグヤさんが喜んでいるか?に通づるものを感じますが、この問いと感謝を忘れずに、誰かに喜んで頂けるような働きをしていきたいと思います。
ミマモルジュ
奥山 卓矢