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バタフライカップ

先日、飯塚のリトリート施設を見学させて頂いた時のこと。

 

見学後の打合せの際に、出していただいたコーヒー(カップ)に思わず目が奪われました。

 

 

見慣れないユニークな形のそれは「バタフライカップ」と呼ぶそうで、多くの飲食関連企業が「脱プラスチック」を掲げ、蓋やストローの材料を見直す中で、注目されているカップだとか。

 

カップと蓋を一体化したデザインに加え、素材に使われた生分解性プラスチック「BioPBS」は、土中の微生物の力で水と二酸化炭素に自然に分解されるため使い捨てが可能で、

 

カップの構造も、上部にある白い部分を折り線に沿って内側に倒し、2枚の蓋を重ねると、両端にできる小さな穴が飲み口となるというシンプルなもの。

 

カップの形が楕円形で、飲み口は上を向いた状態で左右に反り上がる形状なので、持ち歩いてもこぼれにくく、耐熱性もあり温かい飲料にも使えて便利もののようですね。

 

ちょうどその後で、解体業の方に話を聞く機会があり、

 

「処分する側に分別などの基準がとても細かく、守らなければ厳しい処分があるけど、本来なら作る側の基準を厳しくすればいいのに・・・」というようなお話から「確かに。」と思うものがありました。

 

つくることにはどこか夢があったり、プラスのエネルギーを感じますが、壊すこと、捨てること、処分することなどは、どこか心が痛むというかあまり明るさを感じるものではなく、大変なお仕事をして下さっていることを感じる中で、

 

「臭い物に蓋をする、見たくないものは見なくていい」ですませずに、全体や現実を知って「自分さえよければいい、今がよければいい」ではなく、先のこと、終わりのこと、次世代のことを考えて配慮することが必要なのだと考えさせられました。

 

そもそも、使い捨てだらけのこの社会を見直す必要は感じるものの、そういうことはなんだか大きな話すぎて直接的な働きは難しいとしても・・・

 

社会の一員として、そういう方向に向かう働きは勿論のこと、日々の暮らしの中で自分自身が選択、行動していく際に、そういうことから考えていくことは大事にできるししたいなぁと感じています。

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子