東日本大震災から12年。
弊社では毎年3月11日を「大切なことを忘れないDAY」として、起きたことを決して無駄にしないためにも、自分たちが次世代の子どもたちのためにどうあるべきかを確認し合う場を設けていますが、今年は土曜日だったこともあり、本日みんなでその時間をとりました。
まずは、仲間が選んでくれた動画を4本見て、その後、みんなで動画の感想や、今後どうしたいきたいかなどを共有していきました。
また、改めて防災5箇条(新&旧)を再確認する時間も。
◆防災鉄則の5箇条
第1条 危機意識の欠如、備えを怠るな
第2条 自然への畏敬を忘れるな
第3条 固定概念に縛られるな、最善を盡せ
第4条 自分のいのちを守ってから他人を助けよ
第5条 ピンチの時には野生の勘を取り戻せ
◆新防災鉄則の5箇条
第1条 危機こそ変化するチャンス、挑戦し行動を恐れるな。
第2条 人間を信頼して心を開いて謙虚と感謝を忘れない。
第3条 守られるより守る存在になろうと努力する。
第4条 みんなと助け合いつながる結の一員となれ。
第5条 心を落ち着け冷静に俯瞰して巧遅拙速を心がけよ。
そして、みんなとの振り返りを経て改めて思うのは、大切なことは忘れてしまうからこそ、こんな風に思い出す場があることのありがたさを感じ、また12年経ったからこそ、見えてくるもの、やれることも変わってくるのだと感じました。
特に、動画に出ていた当時中学生だった方の「10年経っても釜石の奇跡、その話だけをするのは進んでいないと思った。ほめられるような避難をしてないし、たまたまが重なり助かっただけ。防災を教えてくれた教師や地域の人のおかげで助かった。美談として語り継ぐべきではない。もっと防災の勉強をして町の人のためになるむこうの10年でありたい。」という言葉に、ハッとするものがあり、
確かに美談で終わらせるのではなく、そこから学ぶこと、未来に向けて行動し続けていくことこそが、生きている自分たちの役割なのだと、改めて気付くものがありました。
あの大震災を機に「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」と自分たちなりに復興を始めたことが、今取り組んでいる「暮らしフルネス」にも繋がっていますから、
あの時、色々な葛藤の中で限りある自分の命を懸命に生き切ろうと思った気持ちから、全ての仕事の先に子どもがいることを忘れず、引き続き「暮らしフルネス」を追求し、本来の姿を学びながら、ひとりでも多くの方々を守れる働き、幸せに繋がる働きができたらと思います。
そして、世間の常識や前例、ルールをある意味で疑い、誰かのせいにしないよう、後悔しないよう、自分で考え納得していくことも日頃から大切にしていきたいです。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子