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行事

日本古来の行事から学ぶ

年中行事や室礼、祭りを通して、日本古来の信仰心を取り戻したり、季節の巡りに寄り添った暮らしを味わい自然に感謝しながら、本来の行事のあり方を見直しています。

学び

「懐徳堂300周年供養祭×徳が循環する未来の甦生シンポジウム×ブロックチェーン経済」

昨日は「懐徳堂300周年供養祭×徳が循環する未来の甦生シンポジウム×ブロックチェーン経済」実践シンポジウムを無事に開催することができました。

 

◆「懐徳堂300周年供養祭×徳が循環する未来の甦生シンポジウム×ブロックチェーン経済」のお知らせ
https://www.tokutsumi.or.jp/info/2006.html

 

朝から雷雨でどうなることかと思いましたが、始まる前には雨もやんで青空となりひと安心。

 

 

まずは早く来られた方から順に、会場となる「BA(場の道場)」内を蜜蝋を使って磨き、場を調えていきます。

 

 

その後、床の間にて供養祭を。

 

 

法螺貝の奉納後、

 

 

懐徳堂の創設者や學主をはじめ、関わりの深いご縁のある方々と、この活動を深く支援してくださった方々、また参加者のご先祖様たちをご供養して念仏とご焼香をみんなで行いました。

 

 

 

供養祭が終わると、登壇者である哲学カフェ懐徳堂を運営する宮川康子さま、禅僧の星覚さま、そして弊社社長の野見山を真ん中に、参加者はそちらをぐるっと囲み、シンポジウムのスタートです!

 

 

 

(もうひとりの登壇者、贈与経済2.0を提唱する荒谷大輔さまは、体調不良により急遽リモート参加になりました。)

 

 

シンポジウムでは、江戸時代中期に大坂の商人たちが設立した学問所「懐徳堂」のその当時の歴史的背景や人物模様、「徳」についての解釈などの話がありました。

 

「徳は、汚れをふきとり鏡のような心にすることというように自分の心にあることではなく、人と人の間にあるのであり、内面ではなく人と人の繋がりの中で見出される」というお話に、新たな視点をいただき、

 

自分自身はそれをお聴きして、そもそもそれぞれにそなわっている徳を磨いていく意識はありながらも、それは人との繋がりの中で見出されたり、磨かれていったり、自己完結ではなく関係性の中でこそ生きていく、生かされていくものなのだと感じました。

 

そして休憩をはさみ、今度は「ブロックチェーン経済」について、「徳積帳」の開発の経緯や、ブロックチェーンの可能性など、弊社野見山や株式会社チェーントープ社長の正田英樹さま、スタッフの山内修さまより話がありました。

 

 

その後は、皆で円になり参加者一人ひとりが、それぞれに尊敬する人や、今回の参加で気付いたこと、学んだことなどを話し、聴き合う時間が。

 

 

実は、300年前に誕生した「懐徳堂」では、一人ひとりが身分で差別されることもなく、みんな平等だったということで、当時の懐徳堂を甦生しようという思いからこのような形式をとったのですが、まさに「一円対話」のようにみんながフラットになって振り返りをすることができ、上質で学び深い時間となりました。

 

 

そして、最後は直会です!

 

今回は備長炭&かまどで炊いた「むかしのお米」と、

 

 

伝統在来種の高菜を混ぜたおむすびと、自然食の副菜、きのこ汁、柏屋さんの薄皮饅頭をみんなでいただき、お腹も心も満たされる豊かな時間を過ごすことができました。

 

 

また、今回も当日の受付や撮影だったり、会場設営や直会の食事など、準備から片付けまで、たくさんの方々が快く協力、手伝って下さり、本当にありがたいことです。

 

 

参加者から「確実に人の和が広がってきているのを感じる。」という声もありましたが、こんな風に一緒に場づくりをして下さる方々はもちろん、今回は遠方からだったり、三世代で参加して下さった方だったりもいて、様々な暮らしフルネスの体験や勉強会、行事など徳積の機会、場を重ねていく中で、じわりじわり着実に和が広がり、徳が循環する社会の一因となっていることを私自身も実感しています。

 

懐徳堂で「人の道」を学んでいた先人を見習い、自分自身も、人との繋がりや自然との繋がり、はたまた先人から次世代へと時代を超えた縦の繋がりを大切にしながら、そうした関係性を感じやすい場づくりや、より一層「徳」が磨かれ、発揮し合えるような関係性を意識した場づくりを大事にしていきたいと思います。

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子


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