昨日に続き、仙人苦楽部での気付きです。
◆第10回 仙人苦楽部1
https://www.caguya.co.jp/manabi/56794.html
昨日は手仕事の豊かさについて綴らせて頂きましたが、一人ひとりがつくった菓子切は、それぞれの色があり味わいがありました。
まず、煤竹についてもその色や太さなど、同じものはひとつもなく、虫食いの穴があるものをあえて選ぶ人、傷跡が英彦山の形に似ているから選んだ人、1番上にあったから選んだという人がいたりと、それを選ぶところからも色々。
また「せっかくなので菓子切りのケースもつくってみよう!」ということで、
以前お札づくりの際に、墨が滲んでしまったり、斜めになってしまったりして、お渡しできないものがあったので、そちらを、ありがたく使わせて頂くことに。
それぞれとてもかっこよく、更にはなんだか菓子切りも持ち主も守ってくれそうな素敵なセットができあがりました!
こちらのケースづくりも、各自で行っていきましたが、菓子切の大きさも人によって違っていれば、お札も文字の位置もお札にとって違っているので、
「ここを折って、このサイズで作って下さい」と一律で対応することはできず、この一つひとつ違うというのも既製品とは違う魅力というか、味わいであり、自然の美しさだなぁと改めて実感。
自然はいつも唯一無二。
自然を見習って、同じになろうとするのではなく自信を持って違いを受け容れ、それぞれを尊重し合える環境や、それぞれの魅力が発揮し合えたり、それぞれにある徳が調和できる場づくりを大事にしていけたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子