昨日に続き、スリランカでの気付きについてです。
スリランカでは、「観光ではなく暮らしを見たい。」というこちらのニーズを踏まえて、以前福岡に来て下さった現地に住むスリランカ人の方や、スリランカ親善大使の方が一緒に旅のコーディネートして下さったおかげで、通常の観光では出会えなかったであろう人、場、機会などご縁に恵まれ、ディープスリランカを味わうことができたわけですが、
最終日の前日、お土産を買おうと向かったスリランカ最大都市「コロンボ」の中心街に行って驚愕。
そこには近代化の波が押し寄せているのか、高層ビルが立ち並び、ショッピングモールにはいわゆるお馴染みのチェーン店やブランドショップだらけで、それまでに訪問した所とは全然違う場所というか、もはや違う国のようでした。。。
そして、なんというかいまいち楽しめず・・・
その理由を考えてみると、そこからは少しもスリランカらしさを感じられず、これならスリランカじゃなくてもいい・・・という感覚も持ち、そういう意味でも、やっぱり国民性や伝統、文化など、その国らしさやその土地ならではというのは、他にはない大きな魅力ですからそれを守っていくこと、磨いていくことの大切さを実感するものがありました。
日本も、どこに行っても全国展開のファストフード店やコンビニ、居酒屋、ファミリーレストラン、ドラッグストアなどの看板が目立ち、その土地らしさが感じられにくい、同じ景色でつまらない・・・ということがあるかと思いますが、
経済においては均一であることが豊かだとしても、文化は多様であるほどに豊かであることを改めて感じます。
生活文化が途絶えることは、持続可能な暮らしの知恵を手放すことでもありますから、いま一度、他にはない魅力を磨いていくつもりで、昔の暮らしに習いながら、取り入れられるものは取り入れて、伝承していけたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子