連日、スリランカでの気付きを綴らせて頂いてますが、今日は総まとめです。^^
スリランカ出張を通して、ブログで発信したものはもちろん、していないものも含め、色々と気付きがあったものですが、
やっぱり、1番大きかった気付きは「全体調和」。
先住民族ワンニヤレットの長老のお話や、アーユルヴェーダの体験などを通して、
あくまで、人も自然の一部であり、自然があっての人、自然界があっての人間界であることを改めて自覚し、
人間界や経済界、人間社会の中だけで考える、価値観や常識、ルールやモノサシではなく、大前提として自然も人も丸ごとの「全体調和」のために、「人」としての役割を謙虚に考え、繋がりの中で人にできること、人間らしさを発揮していくことが大切なのだと学ばせて頂きました。
ただ、長老のお話はそれだけではなく、今、近代化と社会政治的変化に直面し、森を奪われたり、狩猟民族なのに狩りをすることを許されなくなったりも含め、色々と制限されているようで、「鳥のように自由になりたい」と願う姿を目の当たりにし、
理不尽とも思える現実を前に、どうすればいいものか、自分に何ができるのか、本当は何が起きているのか・・・と「全体調和」という理想を見ながらも、それとは反した現実の狭間で、なんとも無力というか、悔しいというか、言葉にならないモヤモヤも。。。
ただ、旅の中でスリランカと日本との違いも含め「みんなそれぞれに違いがある」ことを実感し、その違いによって魅力が発見しやすくもあり、
そんなせっかくの違い(魅力)を、活かし合おうとせず、争って排除したり、同じになろう&させようとするのはあまりにももったいない話ですから、
やっぱり、それぞれにありのままでありながら、国や世界や地球の問題に向けて、それこそ争ってる場合ではなく、それぞれのらしさで、力を合わせて、自然の中の人として、自然も含めた全体調和の道を探り続けていくしか、もう解決方法はないのではとさえ感じています。
そういう意味では、私たちが追求している「暮らしフルネス」の可能性&必要性をますます強く感じる旅でもありました。^^
※ここで改めて「暮らしフルネスの10か条」を。
◆暮らしフルネスの10か条
1.いのちのぬくもりを感じること
2.徳のつながりを味わうこと
3.大自然の循環と共に生きていくこと
4.機嫌を整え心身の居心地をよくすること
5.御蔭様の存在に目を向けること
6.内省を通して五感や六感を蘇らせること
7.場の思想を学び、場を深めること
8.風水土火の恩恵と浄化を楽しむこと
9.結果ではなくプロセスを優先すること
10.禍福一円観、人間万事塞翁が馬を楽しむこと
暮らしフルネスを通して、自然も人も国も場も・・・それぞれの徳、魅力、特性を活かし合い、それぞれの命が輝き喜び合う全体調和の世界を意識し、
敬意を忘れずに、先人が培ってきた自然と共生した持続可能な暮らしの智慧や人間らしい生き方を、子どもたちに少しでも伝承していけるよう、
世界や地球との繋がりを感じながらも、足元にある自分の持ち場でできることをしっかりと丁寧に、熱意を持って取り組みたいと思います。
貴重な機会をありがとうございました。^^
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子