今日は長野ばあちゃんこと長野路代さまをお迎えし、和樂(わら)にて「第11回 仙人苦楽部(せんにんくらぶ)」が行われました。
◆第11回仙人苦楽部のお知らせ
https://www.tokutsumi.or.jp/info/2223.html
今回のテーマは「伝統食仙人、自然と調和し生き延びる暮らしの智慧」。
最初に質問形式で色々とお話をお聴きした後は、
実際に、高菜を漬ける体験も。
まずは、長野ばあちゃんが高菜揉みで長年愛用している、年季の入った板が登場!
そして、高菜の黄色とおろや傷んでいる葉っぱはあらかじめとり、根元を包丁で切ってきれいにととのえて、十字に切り込みを入れる、もしくは大きい高菜に関しては切り込みをいれたらそのまま半分に割り、
(土や虫がついていても洗い流さない)
いよいよ塩をかけて揉んでいきます。
外側だけでなく、しっかりと根元の切り込みや高菜の内側にも塩を入れて、酸っぱくならないように真ん中にもしっかりと塩を行き届かせるようにし、
板の出っ張りを利用して、転がすように高菜をしっかりと揉む!揉む!揉む!
この時、茎の方の皮がはげて水分がでてくるようになるといい漬物にならないので、主に葉っぱの部分をしっかり揉んでそこが搾れるほど十分にもんだら、茎の方は最後に少し揉むくらいでOKだそうです。
そして、こうした作業をする時に手や腕だけを使って力を入れすぎないよう、身体全体で動作したり、時々背中を伸ばしたりすることで、重力を利用したりやりやすい体制でできるよう工夫したりすることもとても大切だと言います。
揉んだ高菜は、樽の中で芯を中心部にして放射線状に並べ、(重石が真ん中にのるので)
更に塩をかけ
1段、また1段と重ねていき、
内蓋をして重石をのせたら、仮漬け完了!
明日には水がしっかりあがっていれば大丈夫のようです。^^
そして、仮漬けが終わったらお昼ご飯!
主食の高菜おむすびの他に、
高菜の汁物や漬物、油炒め、その他、切り干し大根や大根菜、ぬか漬けなど・・・
皆でとても美味しくいただきました。^^
そんなわけで、高菜をはじめ食にまつわることはもちろん、その他、子育てや生き方にいたるまで学びがいっぱいの時間になりました。
長野ばあちゃんや先人たちが繋いでくれた、この暮らしの智恵、生き方の智恵を、自分自身も大切にしながら次世代へと伝承できたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子