今日はかまどづくりを体験しました。
カグヤの自然農園の田んぼの土に
粘土質の土を少しと石灰と砂も少しずつ
それらの天然物を水で混ぜ合わせた粘土を
盛っては叩き、盛っては叩き、
ごつごつした土が時間をかけて粘土のように
仕上がっていきました。
皆でかわるがわる、土を運び、タタキ、磨き。
500キロの土を盛って、、、、
丸一日かけて土台が出来上がりました。
これから乾燥させ、もう一段土を重ね、
最後に漆喰で磨いていく段取りですが、
このかまどづくりを始めてみて気づくことがあります。
今日の朝には無かったこの竈ですが
風呂から帰ってきてみると、
なんだかこの竈が家族というか、一家の一員というか、
とても愛らしく見えてくるのです。
いまもこうしてブログを書いていますが、
右を向けば新入りの竈がそこに居ます。
竈というのは家において食事を支える重要で
欠かすことが出来ない存在だからこそ、
その存在が、すでに掛け替えのないもののように思えてしまいます。
土と水でできる竈。
子どもたちに残したい選択肢の一つです。
ガスコンロのボタンを押すことには
子どもたちは興味はありませんが、
この窯、そして聴福庵での暮らしは
子どもたちが「また来たい」「やってみたい」「もっとやりたい」
そう感じられる暮らしの体験がそろってきているのではないかと
改めて感じます。
お風呂ができた暁には、
是非とも自分の家族の子どもたちを実験台に、
聴福庵での暮らしや環境を通じて
子どもたちの「心情」「意欲」「態度」に
なっていくのかも楽しみですが、
やはりまずは、自分たちの暮らしの中から
ここでの体験を生かして子どもたちへの選択肢を
増やしていきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海