ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2015/11/30

「聴く事の大切さ」

今日は仕事でも、家庭でも色々と気付くことがありました。

それは、自分の価値観から来るものだと思いますが、子どもに対して
親心としてどうしても伝えたかったり、子どもが大切だからという想いのままに
叱ってしまったり、禁止してしまったりというやり取りが、
日々の中に沢山あるということです。

「あれはダメ」「これはこう」「もう~~だから~~しちゃだめ」
「○○にはこんな思いをさせたくないからいうんだよ」

確かに、発する言葉や内容はそうなのかもしれません。

しかし、自分自身を振り返ると、「自分の気持ちや価値観」を
伝えることばかりに時間と行動を費やしていて、

「どうしてこんなことをするのだろう」「きっと何か思いがあってやったんだろう」
「どんな気持ちになりたいのだろうか」

と、そもそもの子どもの気持ちを理解しようと丸ごと聴くことを
忘れていました。

私達夫婦が目指していることは、自分達の価値観を押し付けたいわけではなく、

子ども達の価値観や個性の育ちを邪魔しないこと。
子ども達に併せて親が変わっていくこと。

まずは子ども達が何をしたいのか、なぜそうしたいのか、
それを良く良く聴いてあげて、そしてそれが人に迷惑をかけることなく、
出来るように一緒に考えたり、それが必要な迷惑であれば一緒にお願いしに行ったり、、、

何もわがままな子どもを育てたいのではなく、本人が自ら出来るように、
自律した子ども達になるためのプロセス・体験を奪いたくないと思います。

「最近の教育は人に教えることは出来ても、人を育てることが出来ていない」

というお言葉を以前お聞きした時、自分は子どもに「教えたい」のか、
それとも、「育ち」を邪魔したくないのかと問いかけたときにも
同様の同様の想いを持ちましたが、、、、

改めて、その時に大切なことは自分の価値観を教えようとするのではなく
相手の気持ちになってみること、理解すること、丸ごと受け入れること。

そう思えば思うほどに、自分自身の行動は「聴く」と言う事が
何よりも実践すべきことなのだと感じます。

なんだか、文字にしてみると当たり前の事なのかもしれませんね 笑

それでも、なんだか今日は仕事でも家庭でも、その原点を改めて
噛みしめる機会となりました。

子どもにも仲間にも、まずは「聴く」ことから、
丸ごとを受け入れるところから始めていきたいと思います。

ミマモリスト
眞田 海