ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2017/02/02

「君子はよく時中す」

自分自身を振り返ると、
不安になると、過去や未来を見ます。

今まではどうだったか。うまくいった事例は何か。
それはどう変わったか。過去を振り返り安心材料を探します。

または何を目指すのか。何のためにか。
未来を見て希望を見つけます。

しかし、それでは過去に成功事例が無かったり、
失敗ばかりだったり、未来に希望を感じられなかったら、
動けないという事になってしまいます。

過去にも未来にも縛られない、今を生きる思想があるというなら、
それは何だろうととても興味があります。

流行に乗る、時流に乗るというのは、時の流れが主体です。
自分の志という船の行き先は流れを遡ること、逆らう事は出来ません。

しかし、どの流れでも、どの風でも、自分という帆を上げれば、
その時々の流れ、風が吹こうとも、
自分で行く先を決めることが出来るという姿をいつも当主から
見せてもらっています。

今その時に出来ることが、時流の中でもあるということ。
どんな時も、どんな流れでも、
「子ども第一主義」という理念をあきらめないこと。

園舎が異年齢になっていないから。
保育理念が違うから。世代交代するまで変えられない。
巨大な法人だから。ICTの補助金がこうだから。。。

確かに流れは厳しいかもしれません。
ただの志なら流されてしまうかもしれません。
だけれども、帆を上げさえすれば、どこへでも行けることを
当主はみせてくれています。

良い流れに乗るのも大切だけれども、そういう時はカグヤの力は要りません。
流れが悪い時だから、カグヤの出番なのだと思います。
そういう時こそ、帆を上げて「今」出来ることをやっていきたいと
私自身も思うのです。

「帆」とは何か。

それは、「感謝」であり「お蔭様」なのではないかと思います。

当主を見ていると大変な時こそ、
祈り、禊ぎ、「よく考えてみれば有難いこと」「お蔭様」と心を構えています。

だから、風を受けているのだと思います。
信じる力を忘れていません。
感謝しているから悪いことと捉えていないんです。

子どもたちに残していきたい姿として
楽しそうに、「今」を味わうその姿を真似て、
「今」を味わえる自分自身になっていきたいと思います。

ミマモリスト
眞田 海