ご飯を毎日食べられることも、
毎日働くことができることも
どんな有難いことも、
それが毎日続くとその有難さというものは
次第に薄れて当たり前になってしまい、
時には不平不満まで生まれてしまうことがあります。
先日お客様から、一円対話についてお話をお伺いした時に、
「マンネリ化」になったりしないものですか?!とお聞きすると、
「確かに有難いこんな機会も、続いていくと当たり前になったりしますが、
うちでは3か月に一度くらいのペースで派遣さんが入れ替わったりするんです。
すると必ず、
『前の職場ではネガティブな話ばかりだった』
『こんなに働く仲間のプライベートなことや長所を話せる場はなかった』
『勤務時間内にこんなことをさせてくれる園はなかった』
『こんなことを日頃できるなんて素敵な園ですね』
と、人が変わっても同じ反応をしてくれるので、
自分たちも、ハッと気づくんです。
当たり前じゃないんだな、やっぱり有難いことだなって。
そうやって毎回思い出していくうちに、
うちの園にとって一円対話が欠かせないものになっていったんです、」
と教えてくださいました。
初心を思い出すための環境は
自分たちで振り返りをしてみたりと、
工夫次第ではいろんなパターンを作ることができますが、
機会を作らずに自分たちの仲間から思い出させてくれる環境があるというのは
これもまた有難い環境であるように感じます。
初心を忘れれば、風通しは悪くなりがちだからこそ
心の窓を開けて下さる環境には感謝し、
自分自身でも心の風通しを良くするためにも、
いつも、「いったい何のためなのか」という初心への問いかけを
大切にしていきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海