今日、お客様のところでお話をお伺いしていると、
行事に対しても、保育者に対しても、保護者に対しても、
この10数年で考え方が変わってきたというお話をお聞きしました。
10数年で子どもたちの姿が変わってきているということ
職員の姿も変わってきているということ
保護者の姿も変わってきているということ
時代は常に変わっていくのだから、
その時々にあわせて、寄り添っていかなければならないのだと感じているそうです。
昔の子どもの姿と違うので
昔のように教え込んだり求めても仕方がないからこそ、
今は子どもたちの主体性を邪魔しないような環境設定や
一人ひとりの発達に寄り添う保育に変えたのと同じように、
昔の職員と同じ能力や姿ではないのだから
昔のように教え込んだり求めても仕方がないからこそ、
職員の主体性を邪魔しないような環境設定や一人ひとりに寄り添った
経営に変え、
行事も同じように変え、、、、と
先生のお話をお聴きしていると、常に「今」に寄り添い、
「今」を受け入れ、「今」に求めず、「今」最善の環境を用意することに
尽力していらっしゃるように感じます。
また、「去年」よりも「今年」はもっと良いものにしないとと思わず
自然体でいることもとても感銘を受けました。
去年より良いものにしていかないとと思うと、
子どもも大人もどんどん辛く、無理が来る。
行事も保育もよく聞くお話です。
初代もよく言っていたそうですが
「無理をさせたらいけない。園を大きくすることが目的ではない、
園児を減らしたって悪いわけじゃないんだから」
そんな教えを大切に今いる職員を大切に、いつも尊重しながら
「どんな年」も無理せず、求めず、良い年に変えてしまうその謙虚なお心には
本当に自然で美しい理念を感じる瞬間となりました。
「心のふるさとになる保育園」その理念がまさに実践されているのだと感じました。
「今」の子どもたちが「昔」の子どもたちと比較される場や
誰かと比較される場では「心のふるさと」とは思えないように
職員さんたちにも同じことが言えるのだということ。
それは、足りない、減っていると無いものを求めるのではなく、
今与えて頂いているものの価値に気づける心や感謝の心。
その感謝を行動や仕組みに置き換えていくこと。
地方では今、補助金が都心より足りず、
質の高い保育や経営はできないという声をお聴きします。
もちろん、きっとそういった面もあるのかもしれませんが、
今日のお話と園の先生方を見ていると、
そうではない事実も見えてきたように感じます。
ミマモリスト
眞田 海